日露首脳会談~歯舞群島・色丹島2島返還を実現するために

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月22日放送)にジャーナリストの有本香が出演。今夜行われる安倍総理とプーチン大統領による日露首脳会談について解説した。

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ロシアのプーチン大統領(右)との会談で握手する安倍晋三首相(シンガポール)=2018年11月14日 写真提供:時事通信

安倍総理とプーチン大統領による日露首脳会談開催

安倍総理)ロシアとの交渉は戦後70年以上残されてきた課題であり、決して容易なものではありません。モスクワではじっくりと時間を取って、プーチン大統領と胸襟を開いて話し合い、平和条約交渉をできるだけ進展させたいと考えています。

安倍総理大臣は日本時間の今夜、ロシアでプーチン大統領と日露首脳会談を行う。第1次安倍政権から数えて通算25回目の会談で、北方領土問題を含む平和条約交渉を前進させたい考えである。

飯田)会談後には両首脳による共同記者会見も調整中ということです。出発前の意気込みを語る総理のコメントもお聞きいただきましたが、今回の交渉、どうご覧になりますか。

有本)新年からのいちばんのイベントはこれです。ロシアとの交渉が動く可能性が極めて高い。報道に出ていますけれども、歯舞群島と色丹島の2島返還を実現できて、プラスアルファでは択捉島、国後島で共同経済活動ができる。平たく言いますと、日本人が自由に行けて、日本企業がそこで一定のルールに基づいて、日本国内とほぼ変わらない形で経済活動ができるようになれば御の字かな、というところです。
もちろん、日本側としては「全部返せ」ということが筋ではあるのですが、国後・択捉両島は沖縄本島よりも大きな島ですからね。これを諦めるのか、という意見はあるのだけれど、もうすでに戦後70年以上が過ぎていて、このまま戦後100年となってしまったら、全部北方四島はロシア領ということで定着してしまう可能性がある。元島民の方々が向こうに帰って住むのかと言うとそれもまた現実味がないなかでは、ロシアと平和条約を締結するということは、いまの日本を取り巻く世界情勢から見ても、必要なことではないかと言えます。ただロシア側のラブロフ外相も強気な発言を繰り返していますが、これはラブロフさんの支持層のなかに、ロシアにおける保守派のような層がいて、こういう風に言い続けざるを得ないというところがあります。

飯田)ある意味、国内のガス抜きのようなものを含めて。

ロシアが日本に望むのは投資

有本)はい。いろいろ聞いてみますと、ラブロフさんはプーチンさんが大統領に返り咲くとき、自分が閣内に残れるかどうかを気にして、当時日本側にも根回しをしていた、という話もあります。ですから、最終的な落としどころを心得ているのではないかとも思えます。ただ自分の支持層やロシア国内世論の問題がありますから、そこに対してはアピールをし続けなければいけない。歯舞・色丹の2島を仮に日本に返還ということになれば、ロシアの政権もかなり反発を招く可能性があるわけです。

飯田)すでにデモは起こっていますものね。

有本)あれは野党が企画したものですが、日本のように完全に自由なデモができるわけでもないでしょうから、ある一定のコントロール下にあると見ていいでしょう。ここでもう1つ条件を付けられるのではないかとか、そういったところをどうやってお互い折衝するかですね。ロシアが日本に望んでいることは投資です。日本としては、最低でもこの2島については日本の主権をはっきりさせない限りは無理だ、ということになると思います。

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