風邪の予防で薬を飲むのは、アリ?ナシ? 医師が回答
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ニッポン放送「草野満代 夕暮れWONDER4」(4月24日放送)で、風邪薬の飲み方について医師が解説した。
リスナーから寄せられたメール「風邪の予防で、薬を飲むのっていいの?」に対し、医師が回答した。
風邪の原因はウィルス感染で、多数のウィルスが風邪を引き起こします。現時点で、これらのウィルスを退治する薬は発売されていません。つまり風邪の原因のウィルスをやっつける薬はないのです。
では、今使われている風邪薬にはどのような効果があるのでしょうか。原因のウィルスを殺せないのに、内服する意味はあるのでしょうか。風邪薬の効果は風邪の症状を軽減することにあります。風邪薬は熱を下げ、咳を止め、鼻汁を抑えて、喉の違和感を和らげてくれます。
でも原因のウィルスに対しての効果は何もありません。風邪のウィルスを退治して風邪を治すのは、私達が元々持っている免疫力によってです。薬の力ではありません。薬は自分の免疫が風邪を治してくれている期間中、辛くないように症状を和らげてくれているだけです。
なので、風邪になる前、症状がでる前に、風邪薬をのむことは全く意味がありません。
番組情報
素敵な音楽&豊かな暮らしを、あなたに!「草野満代 夕暮れWONDER4」
(放送は2020年7月2日まで)