千代田化工が2,150億円の赤字~アメリカでの読み違いから

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月8日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。千代田化工が業績の下方修正をし、2,150億円の大幅赤字となったニュースについて解説した。

千代田化工が2,150億円の大幅赤字

経営再建中のプラント大手、千代田化工が業績予想を下方修正し、2,150億円の大幅赤字。筆頭株主の三菱商事が金融支援を行う。

飯田)連休中も一部経済紙などが報じていました。

高橋)千代田化工は独立系でしたが、経営がよくないため三菱の支援を受けていました。もとは三菱の人がスピンアウトして作った会社です。比較的独立系だったのですが、最近はもう三菱グループですよね。LNGプラントなど技術力も高くて有名ですよ。アメリカに手を出して、アメリカのなかで人手不足になってしまって技術者を集められなくなり、コストが高くなったので、そこの読み誤りですよ。アメリカは失業率が下がると、賃金が上がります。いまは4%を切っている状況ですからね。ものすごい人出不足の状況です。賃金はどんどん上がるから、そこを見込まなければならなかったのですがね。

飯田)千代田化工のアメリカでの賃金水準は、アフリカや中東とは状況が違ったということですか?

高橋)アメリカはすぐ賃金が上がってしまいますからね。オイル価格も上がるとエネルギーも上がりプラント事業も高くなってしまいます。

飯田)三菱商事としては資源ビジネスを開拓して行きたいということもあって、これを進めたいということです。

高橋)もちろんそうですよね。昔の商社のやり方では続けられませんから。資源ビジネスも経営支援も、ノウハウを提供する場を設けたいのではないでしょうか。昔のように物流だけ仲介すればよいということではなくなっています。

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