ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」（5月28日放送）にジャーナリストの有本香が出演。天皇皇后両陛下とトランプ大統領夫妻の会見について解説した。

【トランプ米大統領来日】トランプ米大統領夫妻の宮中歓迎行事に臨まれる天皇、皇后両陛下＝2019年5月27日午前、皇居　写真提供：産経新聞社

天皇皇后両陛下、トランプ大統領夫妻と会見

天皇皇后両陛下は5月27日午前、国賓として来日中のトランプ大統領夫妻と皇居で会見を行った。皇位継承後、天皇陛下が海外の元首と面会するのは初めて。夜には宮中晩さん会も開かれた。

飯田）海外メディアも大きく取り上げていて、アメリカのCNNテレビですが、同行しているホワイトハウスの記者のリポートとして、通訳を交えずに両陛下と夫妻が会話していて、「さすがだ」とコメントをつけており、明るい雰囲気でした。

有本）明るいというだけではなくて、自然に話をされている雰囲気が、私たちは限られた映像しか見ることができないわけですけれども、そこからも感じられる状態でした。考えてみれば、おそらく日本の歴史上初めてだと思いますが、両陛下とも留学経験がおありなのですよね。

飯田）そうですね。

有本）皇族方は皆さま、語学や国際的なマナーなどは当然、ご存知でいらっしゃるわけですけれども。

飯田）教えられるものですしね。

有本）日本以外の場所で生活をされたことがあるのは、相当大きいのだろうなと感じました。随分とくだけたと言いますか、冗談っぽいようなやり取りもあったという報道もありましたし、天皇陛下のお言葉も全文が早い段階でネット上にアップされていましたけれど、とてもよくお考えになったのだなという内容でした。

飯田）日本とアメリカの関わりの歴史のところから。

有本）160年前に遡るところからあって、特に戦後の日米関係については、陛下のお父様である上皇陛下と昭和天皇のことも言及されていました。歴史学者でもいらっしゃる今上陛下らしいご挨拶という感じでした。
トランプ大統領ご夫妻は前回の来日のときにも上皇、上皇后陛下に面会されましたけれど、そのときにも感じたのですが、日本の皇室や天皇という存在に対して、非常に強い思いを持ってくださっていると感じます。

飯田）リスペクトと言うか、尊重しているのがにじみ出ていますよね。

有本）特別な存在ですからね、世界で唯一ですから。普通の王室とは少し違います。令和になって初めての国賓という形でアメリカの大統領を迎えるのは、象徴的だったのではないですか。いまの時代というものを表すゲストになったと思います。

飯田）しかし宮内庁などの人に聞くと、陛下にお会いになると、こういう言い方は下世話なのですが、メロメロになると聞いたことがあります。それくらいのオーラがあるのですね。

飯田浩司のOK! Cozy up！
FM93AM1242ニッポン放送　月-金　6:00-8:00