将来の日本の宿題となる~有志連合自衛隊派遣

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月17日放送)にジャーナリストの佐々木俊尚が出演。ホルムズ海峡での有志連合へ自衛隊の派遣は考えていないと岩屋防衛大臣が述べたニュースについて解説した。

ホルムズ海峡の有志連合~自衛隊の派遣は考えず

ホルムズ海峡の有志連合について、岩屋防衛大臣は16日の閣議後の記者会見で「この段階で自衛隊の派遣は考えていない」と述べた。日本への派遣要請の有無については明言していない。

飯田)いまのところという留保はつけていますが、これもエネルギー安全保障の問題に関わるところですよね。

佐々木)対応する法律がないというところではないですか。海外で警備をやったというと、過去にソマリアでの海賊の事件がありましたが、あのときは海賊対処法という法律を作ったのですよね。特措法のような感じで。ただ、あくまで海賊が相手なので国家ではない。今回のホルムズ海峡に関しては、相手がイランになる可能性がある。立派な国家ですよね。そうすると海賊対処法は適応できない。

飯田)9条の壁がある。

佐々木)海上警備行動などになるのではないかと思うのですが、領海外でそれができるのかどうか。あとは、武器の使用がかなり制限されます。

飯田)海上警備行動は警察権の比例ですよね。相手が撃って来たのと同様か、少し上ぐらい。

佐々木)…でないと対応できない。それをホルムズ海峡で、有志連合に混ざってできるかと言うと、ほとんど何もできずに、ただついて行くだけで終わってしまう。これをどうするのかという問題があります。難しい問題ですが、トランプアメリカ、もしくは政権交代後、仮にトランプ政権が終わった後でも、アメリカが世界の警察から撤退して行く流れは止まらないと思います。そうすると、その後の有志国連合はもうアメリカ抜きとなる。EUと日本、もしくはNATOと日本とか、あるいはインドを含めて世界の平和と秩序を守って行くという状況になっているかもしれない。そうなったときに日本は何をするのか。今回のことは、その予行練習みたいなものですよね。

飯田)次は南シナ海かもしれないと考えると。

佐々木)真面目に考えないといけない重要な問題なのですが、選挙の争点にも何にもなっていないですよね。

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