東京オリンピック後も残すべきテレワーク、スムーズビズ
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月25日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。東京オリンピックへ向けて対策されている都市問題について解説した。
24日、東京オリンピック・パラリンピックの1年前セレモニーが開催
2020年7月24日に開催される東京オリンピック・パラリンピックの1年前を記念したセレモニーが24日、東京国際フォーラムで開催された。セレモニーに先立って行われた準備状況報告会では、組織委員会から会場整備の進捗や暑さ対策への取り組み、決勝種目の時間帯など現在の準備状況が報告された。これを受け、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は次のように述べている。
バッハ会長)これまでオリンピックを開催した都市のなかで、大会開始1年前というこの時点において、ここまで準備が整っているという都市を私は見たことがありません。
飯田)組織委員会の森会長もバッハ会長から、準備の速さ自体がオリンピック新記録だとの評価をいただいておりますと、順調さについてコメントしています。東京オリンピック・パラリンピックまで1年ということで、24日は様々なイベントが行われましたが、あと1年ですね。
鈴木)東京都のオリンピックの準備を行っている、職員の幹部と少し話しましたが、裏方は大変ですよ。
飯田)そうですよね。
オリンピック終了後も続けるべきテレワーク、スムーズビズ
鈴木)もちろん、いよいよ1年だというイベントもいいのだけれども、とにかく裏方の忙しさと言ったらないですよね。今回のオリンピックでポイントとなるのは、暑さの問題などいろいろありますが、いちばんの問題は東京が首都で、経済も含めて日本の中心だということです。オリンピックということで例えば交通がストップするとか、テレワークと言って、企業を休みにして自宅で仕事ができるようにするなど、いろいろなことがあります。気を付けなければいけないことは、地方は関係が無いのですよね。ですが東京の機能は止まる。ならば地方にはどういった形で影響が及んで来るのか心配する声もある。お祭りムードもいいのですが、裏でそういったこともあるのだということを僕らは考えなければいけません。それからレガシーという意味では、まさにこのテレワークや時差出勤も出ていますよね。
飯田)そうですね。スムーズビズと言うね。
鈴木)これはオリンピックでなくても、東京が抱える都市問題としてやらなければいけなかったことです。テレワークというものは、働き方改革で行わなければならなかった。何もないときにやろうやろうと言ってもなかなかやりませんが、オリンピックがきっかけでテレワーク、時差出勤をやらざるを得ない。そのことがレガシーとしてオリンピックが終わった後にも、働き方改革や街の混雑の緩和などに残って行く。実はこれがレガシーで、設備がどうといった話ではなくこういう考え方で臨むと、そのあとに残る日本が抱える課題を解決できるチャンスになるのかもしれません。
飯田)前回の東京オリンピックのときも、あれがきっかけで街にごみがなくなったとか、痰を吐く人がいなくなったなどがあったわけですよね。
鈴木)それがレガシーですよね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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