ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」（9月3日放送）にジャーナリストの有本香が出演。羽田空港国際線増枠について、また横田基地の民間活用について言及した。

羽田空港の国際線が増枠

国土交通省は2日、東京オリンピック・パラリンピックを控えて2020年3月から1日50便増える羽田空港の国際線発着枠について、中国、ロシア、オーストラリアなど9つの国と地域に配分すると発表した。

飯田）すでに発表されているアメリカの24便に加えて、中国が8便、ロシアとオーストラリアが各4便。その他はインド・イタリア・トルコ・フィンランド、そしてスカンディナヴィア地域が各2便ということです。

有本）どんどんやって欲しいですね。都心へのアクセスのよさは、大都市の国際空港がいちばん気にする条件です。それと現在の大都市の国際空港で、成田空港のようなつくりの空港はもうあまりないのですよ。

飯田）けっこう歩くなという印象はあります。

有本）成田の場合は用地取得にいろいろな条件があったために、あのような横長にしか作れなかったし、新しいターミナルを作るにしてもあのようにしか増やせなかったのかもしれませんけれども、あのつくりはもう古いですよね。

飯田）海外の空港は、ターミナルの中心が丸くて放射状になっています。

有本）そうです。飛行機も人もアクセスしやすいから、ということなのですけれども。そういう空港が理想的であるとするならば、羽田の方がそういう形に近づけやすいでしょうね。

飯田）いま第2ターミナルを伸ばすのと、国際線ターミナルを第3という新しい名前にして増やしていますね。

横田基地を軍民共用にして国際線を発着できるようにするべき

有本）アメリカの枠が多いということはありますが、それでも世界各国に増やしているのはとてもいいことですよね。ただ私はもう1つ、この空港政策に言いたいことがあって、東京都がもう少し頑張って欲しいのですが、横田基地を軍民共用にして国際線を発着できるようにして欲しいのです。アメリカ側と、国はもちろんなのですが、東京都知事にはそういう仕事をしていただきたいです。

飯田）かつて石原さんが知事のときは、そこで相当汗をかいて、成田とひっくり返したらどうだとおっしゃっていましたね。

有本）石原さんはやりたかったのだけれども、できなかった。やり残したことの1つだと、私も直接聞いたことがありますが、これは是非お願いしたいですね。東京の西側や奥の方に住んでいる方の利便性の問題だけではなく、日本の空を取り戻さないといけません。

飯田）首都圏の上空をこれだけ、ある意味で駐留軍に空を明け渡している国はそうない。

有本）ないですから。それを取り戻す意味でも、横田に民間機を乗り入れる形で使うことを考えるべきです。軍民共用であるということは、それほど問題ではありません。世界中のいろいろな空港であり得ることです。

飯田）日本だって、岩国は海兵隊と共用の形でやっていますよね。

有本）北海道の新千歳もそうでしょう。自衛隊を軍とは言えませんが、軍民共用みたいなものです。

飯田浩司のOK! Cozy up！
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