京急衝突~運転手が駅員とみられる男性と相談している姿も
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月6日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。ここではニッポン放送報道部の宮崎裕子記者が現場の状況を詳しく解説した。
踏切でトラックが立ち往生か
横浜市神奈川区の踏切で京浜急行線の快特電車とトラックが衝突した5日の事故で、トラックが踏切内で立ち往生していたことがわかった。障害物検知装置が作動し、電車の男性運転士は赤信号を確認して急ブレーキをかけたが、間に合わなかったということだ。なお、この事故でトラックを運転していた67歳の男性が死亡し、電車の乗客ら33人が軽傷を負っている。
飯田)神奈川新町駅の構内に近い、ホームの目の前の踏切で起こった事故でした。トラックはその後炎上し、黒煙が遠くからも見えたという情報がありましたが、事故現場を取材したニッポン放送報道部、宮崎裕子記者と電話がつながっています。現場はいかがでしたか?
宮崎)事故のすさまじさは、本当に大変なものでした。先頭車両が進行方向に向かって右側に大きく傾いて、運転席の窓ガラスは粉々に割れていました。引きずられて大破したトラックの車体は荷台の部分が原型をとどめず、電車に絡まるようになっているのが見えました。大型のトラックがここまで大破するのかと、衝突のすさまじさを感じました。
運転手が駅の職員とみられる男性と相談していた姿も
宮崎)なぜこの全長13メートルもの大型トラックが踏切内に侵入したのかということですが、事故の直前にトラックを目撃した方に話を聞くことができました。トラックは線路に沿った一方通行の、幅3メートルほどの狭い道から出て来て、強引に右折しようとして踏切を渡ろうとしたということです。遮断機の前をふさぐように止まっていて、通行人が横断できないような状況だったそうです。男性はあんなに狭い道からなぜトラックが出て来るのか、道に迷ったのだろうかと思ったそうです。トラックの運転手はいったん車から降りて、駅の職員とみられる男性に、どうしようかというような相談をするところを目撃したということです。男性が見たのはここまでなのですけれども、おそらくトラックの運転手は何とか車をどかそうと、何度もハンドルをきって強引に踏切を渡ろうと立ち往生をしたところ、電車が突っ込んで来たと思われます。
1両目の乗客はトラックを見て一斉に後方へ逃げた
宮崎)1両目の乗客は、窓からトラックの頭の部分が見えて、なぜ踏切内に入って来るのかと思ったそうなのです。そしてどんどん進んで来るのでぶつかると思い、先頭車両の乗客の何人かが「ぶつかるぞ」と大きな叫び声をあげて、1両目に乗っていた30~40人の乗客が一斉に後方へ逃げ、みなさん連結部分から脱出したということです。
飯田)では先頭車両にいたお客さんたちは、トラックの姿を全部見ていたわけですね。
宮崎)目撃しているので、なぜ進んで来るのかと思ったそうなのです。それでみなさんもある程度身構えることができて、今回はけが人だけで済んだということもあったと思いますね。
飯田)なるほど、わかりました。ニッポン放送報道部、宮崎記者とつなぎました。現場が騒然としたなか、よく話を聞けたという感じですね。
宮家)そうですね。しかし急いでいたのか、迷ったのか。
飯田)ドライバーさんの心理から言うと、バックはなかなか切り返すのが難しいから、前に出ようとしてしまったということもあったかもしれませんね。
宮家)地図を見ると、どうも簡単に曲がれるところではないですよね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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