大嘗祭~秋篠宮様が示された費用に関する問題提起は生かされたのか

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月14日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。大嘗祭ほか皇位継承に伴う儀式について解説した。

大嘗祭~秋篠宮様が示された費用に関する問題提起は生かされたのか

大嘗祭「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」で神々に供える「庭積の机代物(にわづみのつくえしろもの)」を見て回る、宮内庁の秋元義孝式部官長(右手前)=2019年11月12日午前10時41分、東京・千代田区の宮内庁 写真提供:産経新聞社

大嘗祭

大嘗祭は、皇位継承に伴う一世に一度の重要な皇室伝統の儀式。その大嘗祭の中心儀式「大嘗宮の儀」が14日の夜から15日未明にかけて皇居・東御苑に特設された大嘗宮で催される。

飯田)きょう(14日)の夜には「悠紀殿供饌(ゆきでんきょうせん)の儀」、15日未明には「主基殿供饌(すきでんきょうせん)の儀」と、2つの行事があります。いずれも秘儀であり、核心部分は非公開ということになっています。

鈴木)ちょうど昭和から平成になるときに、なかでどういうことになっているのか外からは見えませんが、私は夜中に報道センターにいて、明け方に終わって天皇陛下が出て来られたのをよく覚えています。こんなに時間がかかるのか、と思いました。前日の夕方から6時間か7時間、五穀豊穣を祈られるわけでしょう。すごく長い時間で大変な儀式なのだな、と思った記憶があります。

飯田)祭殿では、収穫されたお米などを神々に供えた上で、自らも食べると。

鈴木)お米、粟、お魚などでしょう? お箸を使って移して行き、ご自身も召し上がるという感じだそうですね。

飯田)西から来たもの、東から来たものでやるのですよね。だから「悠紀殿供饌(ゆきでんきょうせん)の儀」「主基殿供饌(すきでんきょうせん)の儀」の2つに分かれていて、それぞれが3~4時間かかるということです。

大嘗祭~秋篠宮様が示された費用に関する問題提起は生かされたのか

「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」祝賀式典に出席、正門石橋でちょうちんを掲げられる天皇、皇后両陛下=2019年11月9日午後6時43分、東京都千代田区の皇居前広場 写真提供:産経新聞社

儀式の費用の議論も含め、議論するチャンス

鈴木)一世に一度ということで、とにかく長い時間で大変だなと思います。去年(2018年)に秋篠宮様が、儀式にかかるお金を国費で出すのはどうなのか、という問題提起をされましたよね。かなり費用がかかるようなのですが、結局それは公には議論されませんでした。今回、令和に変わって天皇陛下が即位しましたが、平成のときは天皇陛下が崩御されて時代が変わったということで、非常に厳粛だったし、私たちもとてもお祭りムードではありませんでした。今回は、ある意味ではお祝いですよね。開かれた皇室のあり方というものを、タブーではなく議論するきっかけだと個人的には思いました。厳粛ではなくお祭りムードのなかで、こういったものを見たり知ったりできるわけではないですか。

飯田)確かにこういう機会がないと、政教分離がどういうものかということは、なかなか議論する機会がありませんよね。

鈴木)最近は真っ向から議論する番組などがありますが、それはいいことだと思うのです。皇室や女系天皇のことも含め、話すことのできるいいチャンスではないかと思いました。

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