黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」（ニッポン放送）に、元プロ卓球選手でスポーツウェアデザイナーの四元奈生美が出演。スポーツウェアをつくるようになった経緯について語った。

卓球ボールのピアス

黒木）今週のゲストは元プロ卓球選手でスポーツウェアデザイナーの四元奈生美さんです。四元さんの経歴は、本当に華やかだなあと思います。ずっと卓球をやっていらして、プロに転身し、ご自分でデザインしたファッショナブルなユニフォームが話題にもなりました。いまはコメンテーター、スポーツウェアのデザイナー、そしてママプレイヤーとしても活躍なさっています。卓球をされていて、どういうところからファッショナブルなユニフォームを作ろうと思ったのですか？

四元）中学2年生のときに、私は女子校でしたが、卓球のウェアをみんなで揃えようとカタログをいろいろ見ていたら、「着たいウェアがないよね」となったのです。そこで、色を指定してオリジナルを作ってくれるというメーカーさんがあり、自分たちで色などを決めて発注しました。それがウェアとの最初の関わりだったのかもしれないですね。

黒木）きょう着けていらっしゃるイヤリングは、卓球のボールですか？

四元）そうです。本物のボールです。

黒木）重さも。

四元）実際に練習で使っていたボールに色を塗って、ピアスにしました。軽いです。実はこのボール、黒く塗ってあるのでテカテカして綺麗なのですが、練習で使い古したボールです。汚くなってしまって、そろそろ捨てないと駄目かなと思っていたものです。でも、もったいないなと思って、自分でスプレーを塗るところから試作を作り、最後は専門の業者に頼んで完成させました。

黒木）すごいアイデアものですね。しかも軽いからいいですよね。

四元）そうなのです。重いと試合のときに付けていられないし、普段も耳が痛くなるので、これならバッチリです。

黒木）ご自分でやられるときも、そのボールを耳に付けているのですか？

四元）はい。付けて試合に出ます。

黒木）何色もお持ちなのですか？

四元）赤と青と黒の、3色を持っています。

黒木）それはぜひ販売してください。話題になるのではないでしょうか。とにかくデザインするのが得意でいらっしゃると思いますが、現役時代のウェアも、ショルダーの大胆な可愛らしいユニフォームですよね。これを着て行かれたときの反応はどうでした？

四元）みなさん驚いたと思います。

黒木）写真を見る限りでも驚きますけれど。

四元）私はウェアを作るときに、1つテーマを決めています。このときのテーマが、3年ぶりに全日本に復帰するというときだったので、「生まれる」ということをテーマに設定しました。それで人間が生まれる、服が生まれる原点は何だったのだろうと考えたときに、「原始人ではないか」と。原始人は斜めに毛皮みたいなものを着ていたな、というのが浮かんでしまって、ワンショルダーになりました。

黒木）「生まれる」というテーマなのですね。そう聞くと「なるほど」と思います。何も知らなかったら。

四元）「どうした？」って。

ニッポン放送「あさナビ」

四元奈生美（よつもと･なおみ）／元プロ卓球選手・ウェアデザイナー

■1978年。東京都立川市出身。
■4歳から卓球を始め、数多くの大会で優勝。
■2001年4月、大学卒業と同時にプロに転向。
■2004年には中国超級リーグに参戦。北京チームに所属。北京チームの超級クラスでは外国人初の所属選手となり、総合優勝に貢献。
■2007年の全日本選手権で「誕生」をイメージしたユニフォームで出場。
■卓球を華やかなイメージにし、メジャーな競技にしたいという思いから、自らのウェアデザインを始める。「革命」「喜怒哀楽」「希望」等、様々なテーマで衣装デザインを手掛け大会に出場、卓球界のジャンヌ・ダルクと呼ばれる。
■2008年に全日本選手権・混合ダブルスで準優勝。
■2009年～2011年までは、自身のスキルアップの為、東京モード学園へ。2010年には、中国・広州で行われた国際卓球連盟主催プロツアー大会にて、自身のファッションショーを開催。
■2011年に結婚・出産後、2013年1月の全日本選手権に出場。
■2014年、自身のブランド「Final Winner」を立ち上げ、卓球ウェアなどのデザイン・プロデュースを手掛けている。
■現在はコメンテーター＆スポーツウェアデザイナー、ママプレーヤーとして活動。

ENEOSプレゼンツ　あさナビ（11月11日放送分より）
FM93AM1242 ニッポン放送　月-金　6:43-6:49