11月16日(土)17日(日)の2日間、日本女子ソフトボールリーグの決勝トーナメントが、来年(2020年)の東京オリンピックのソフトボール会場でもある横浜スタジアムで行われました。
リーグ戦1位・ビックカメラ高崎、2位・ホンダ、3位・豊田自動織機、4位・トヨタ自動車の上位4チームによる最終順位決定戦で、ページシステム(敗者復活戦を含むトーナメント方式)で行われます。
決勝戦は、2年ぶりの優勝を目指す ビックカメラ高崎 対 初優勝を目指す ホンダ の間で行われ、0対0で迎えた6回表・ビックカメラ高崎の4番、山本優選手のタイムリーヒットであげた得点が決勝点となり、1対0で ビックカメラ高崎 が勝ち、2年ぶり3度目の優勝を飾りました。
【2日目・決勝戦】ビックカメラ高崎 1 - 0 ホンダ
1試合目が終わってからほぼ1時間後。ビックカメラとしては、同日2試合目となる決勝戦がスタート。ビックカメラの先発は、この日2試合目、2連投となる上野。ホンダは、外国人エース・フォード。今シーズン防御率3位のフォードと《余計な力》が抜けた上野の投げ合いとなった試合は、5回までゼロ行進。試合が動いたのは6回表。
先頭打者・市口の打球は投手前へのボテボテの打球。これをフォードが一塁に送球エラー。嫌な形で走者を出すと、続く森にはセンター前にヒットを打たれるなど、傷口を広げてしまいます。
そして迎えた1死二・三塁。打者は4番・山本。高めの球を強引にセカンドに打つと、三塁走者の市口がホームイン。エンドランが決まって1対0、ビックカメラが僅かなチャンスをものにします。こうなると強いのが上野。老練な投球術で、ホンダ打線を抑えます。最後は、この試合、2安打と当たっていた長谷川を三振に打ち取り試合終了。
1対0でビックカメラ高崎が勝利し、2年ぶり3度目の優勝。
【2日目・3位決定戦】ビックカメラ高崎 5 - 1 トヨタ自動車
2日目の第1試合。2強と言われて、昨年(2018年)の決勝戦のカードが、今年(2019年)は3位決定戦となりました。先発も、ビックカメラは、エース・上野、トヨタ自動車はアボットと、日米のエース投手対決となりました。
試合が動いたのは3回表。ビックカメラ・市口のセンターへのソロホームランで1対0となりますが、トヨタもその裏、長崎のタイムリーヒットで同点に追いつきます。
さらにビックカメラは、4回表に、上野の女房役・我妻がライトへ2ランホームランを打ち、2点を追加、3対1とリードすると、最終7回にも2点を追加します。
『試合の初めから、力の加減がわからなかった』と話した上野は、序盤は無死のランナーを毎回出すなど、制球に苦労していましたが、リードをもらってからは、トヨタ打線を抑えきり、5対1と、この対戦カードではあまり無いような点差で、ビックカメラが勝利しました。
この結果、ビックカメラ高崎が、ホンダが待つ決勝戦に進出しました。
【1日目 第1試合】ビックカメラ高崎(リーグ1位) 1 - 3 ホンダ(リーグ2位)
ビックカメラの先発は、次世代エース・勝股美咲。ホンダは、外国人エースではなく、常盤紫文が先発。打順が1周する3回までは、両先発がピシャリと抑えます。4回は、両チームとも投手交代。ビックカメラは中野花菜、ホンダはフォード投手に代わると、試合が動きます。
5回表、ホンダのカーダが、左中間に先制のホームランを打つと、その裏、ビックカメラの北口美海もライトにホームランを打って1-1、すぐさま追いつきます。さらにホンダは6回表、ビックカメラ3番手の濱村ゆかりを攻め、5番・佐野由貴美の2点タイムリー内野安打で3-1と再びリードします。最終回、ホンダはホームランを打った〈二刀流〉カーダが登板。走者を出しながらも抑えきり、3対1で勝利しました。
勝ったホンダは、翌日の決勝戦に駒を進め、負けたビックカメラ高崎は、第1試合・3位決定戦に回りました。
【1日目 第2試合】豊田自動織機(リーグ3位) 0 - 3 トヨタ自動車(リーグ4位)
豊田自動織機はエスコベド、トヨタ自動車はアボットのアメリカ代表同士・両外国人エースが先発。試合は既定の7回までゼロ更新。タイブレイカーによる延長戦に突入します。
(タイブレイカー:前回最後に打撃を完了した選手を二塁走者とし、無死走者二塁から始めること)
試合は、タイブレイカーに突入した8回表、トヨタ自動車は、1死二塁から、2番・アギュラーがタイムリーヒット。1対0と先制すると、続く3番・古澤がレフトへ2ランホームランを打ち、3対0とリードを広げます。リードをもらったアボットは、豊田自動織機打線を抑え、3対0の完封勝利。翌日、ビックカメラと戦う、3位決定戦に駒を進めました。
なおビックカメラは、日本女子ソフトボールリーグ優勝を記念して、『祝 日本一!記念キャンペーン』(12月1日まで)を開催すると発表しました。詳しくは、ビックカメラの公式ホームページ内の特設ページ
(https://www.biccamera.co.jp/shopguide/campaign/softball2019/index.html)をご覧ください。
*写真は、編集部で撮影したものです。
(よこいみちひと)