子供は成功体験を積み、安心感・自己肯定感を持つと強くなる

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ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(12月8日放送)に、公益社団法人・日本小児科医会の神川晃会長が出演。小児科医の働き方について語った。

子供は成功体験を積み、安心感・自己肯定感を持つと強くなる

ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」

淵澤由樹(アシスタント):神川さんは、40年前に医局に入局。そのときの指導医の方の言葉が、とても印象的だったそうですね。

神川:そのときに受け持っていた患者さんが、白血病の再入院の方でした。再入院だと、前の主治医の方との関係性があるので、私が担当になってもあまり話してもらえない。当時は自分がいちばん下だったので、病院に泊まり、その患者さんが急変したときに駆けつけるのはいつも自分でした。それを繰り返しているうちに、ふと相談されるようになりました。

それを指導医の先生に話したとき、「医者は自分の時間を切り売りしているから、それによって患者さんは信頼してくれるんだよ」という言い方をされました。患者さんとどのように付き合っていいのかわからなかった小児科医としては、印象的で忘れられない言葉です。

淵澤:なるほど。それでは、ラジオの前の子育て中のママやパパへ、メッセージをお願いします。

神川:まず、子供にずっと関わってほしいです。子供はしてほしいことをしてもらうと、安心感を持ちます。それを繰り返して行くと、楽しいときに一緒に笑ってくれたり、悲しいことを共感できるようになる。お母さんやお父さんと気持ちを共有することができたら、他の人とも思いやりを共有できるようになります。たくさんかまってあげることにより、子供に安心感と、自分は生まれて来てよかった、愛されてよかったという自己肯定感を持ってもらう。それは将来、子供が世の中に出たときの強みになります。

それにプラスして、成功体験が必要だと思います。最初は100%手伝ってあげていいので、その次は80%にする。できたら褒めてあげます。子供は褒められると、やる気が出ますよね。「認められたんだ、できるんだ」と感じる。そうやって成功体験をどんどん積んで行くと、子供はいろいろなことにチャレンジします。失敗しても成功体験があるから平気になる。それを、ぜひともやってみてほしいです。

すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト
FM93AM1242ニッポン放送 日曜 6:04-6:13

番組情報

すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト

毎週日曜 6:04-6:13

番組HP

この番組は、子育てで日々奮闘しているママやパパ、そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご近所さんなど、子育てに関わる皆様に、役立つ情報を提供してゆく子育て応援プログラムです。
ナビゲーター:尾木直樹 アシスタント:淵澤由樹(フリーアナウンサー)

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