成田凌~映画『弥生、三月-君を愛した30年-』の見どころは
公開: 更新:
黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に俳優の成田凌が出演。公開中の映画『弥生、三月-君を愛した30年-』の見どころについて語った。
黒木)映画『弥生、三月-君を愛した30年-』が公開中です。脚本家、遊川和彦さんが監督を務められている恋愛映画ですが、この映画を成田さんの言葉で説明していただけますでしょうか。
成田)30年間という月日を3月1日から始まり、1ヵ月間だけで人々の人生を描いているという、とても面白い脚本でした。ピュアな恋愛映画になっています。
黒木)でき上がった作品を、どのような方に観ていただきたいですか?
成田)若い子もそうだし、僕らが50歳くらいまでの役をやっているので、50代~60代の方にもぜひ。それぞれの見方ができると思うので、みなさんに観て欲しいです。
黒木)3月20日の公開ですので、いろいろな声が届いて来ると思います。私は拝見して郷愁をとても覚えましたし、あのときあの時代、そうだったなあとか。そういう意味では、大人も観ることができる作品に仕上がっていると思いました。
成田)遊川監督が脚本も描かれていて、あの人の理想が詰まっているというか、「こういう女性であって欲しい」「男はこういう気持ちを持っていて欲しい」という理想が詰まっているので、シンプルな話ではありますが、いろいろなことに共感するのではないでしょうか。
黒木)波瑠さん演じる弥生と、太郎君との赤い糸が切れずに、ずっとあるのですよね。
成田)この間、高校のころからの親友が、幼稚園のときに出会って20年間も恋していた女の子と、やっと付き合えたという話を聞いてすごく感動しました。いまは遠距離をやっているのですけれど、こんなことがあるのだなあと。
黒木)20年。
成田)そうですね。4歳のときに出会って、いま26歳なので。
黒木)ピュアですね。
成田)ピュアですね。彼もそうだし、このお話もそうですが、好きだという想いを伝えてしまったら、いろいろな思いが溢れて「好きだ、好きだ」となってしまう。
黒木)ちょっとしたボタンの掛け違いで、すれ違ってしまった2人なのですけれども、お互いがお互いを思う気持ちがずっとあるわけですから。
成田)ありますよね。傍から見ればいくらでも言えるのに、という。
黒木)そうですね、じれったいというか。でも恋はじれったいのですよ、きっと。
成田)そうですね。
黒木)遊川先生も、ものすごくロマンチックな人です。いろいろなカテゴリーの作品を書いてらっしゃいますが、こういう王道を書かせたら最高です。素晴らしい作品になっています。ご自分の見所はありますか?
成田)僕の役からの目線でいうと、甘ったれなのです。甘ったれになる理由が近くにいる2人の女性でわかるというか、すごくしっかりしたお母さんがいて、そんな人のもとに生まれて育ち、高校時代にすごくしっかりした、見たら好きになってしまう女性と出会って甘えてしまう男。男の目線の映画なのですかね。
黒木)そうかも知れないですね。
成田)こういう女性であって欲しいという遊川監督の思いが母に、そして恋をする女性にあるので、若い男の子からおじさんまで泣いて欲しいですね。
成田凌(なりた・りょう)/俳優
■1993年11月22日生まれ。埼玉県出身。26歳。
■趣味はフットサル。芸能界に入る前は美容専門学校に通っていた。美容師免許も取得。
■2013年からファッション雑誌「MEN’S NON-NO」の専属モデルとして活躍。
■2014年、ドラマ『FLASHBACK』に出演。俳優デビュー。
■以降、数多くのドラマ・映画に出演。TBS「逃げるは恥だが役に立つ」、NHK連続テレビ小説「わろてんか」。映画「スマホを落としただけなのに」「愛がなんだ」「さよならくちびる」——。そして周防正行監督の「カツベン!」では主演を務めた。
■最新作は2020年3月20日公開『弥生、三月-君を愛した30年-』。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳