ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月26日放送)にジャーナリストの有本香が出演。黒川前検事長の賭け麻雀問題について解説した。
黒川前検事長の処分
菅官房長官は25日の記者会見で、「訓告」となった黒川前東京高検検事長の処分をめぐり、「法務省の調査結果や黒川氏の処分内容は、あくまでも法務省と検事総長が決定したものだ」と述べた。
飯田)一部報道で、法務省が出した懲戒処分を官邸がひっくり返したのだというものがあって、これについては25日に総理も会見のなかで言及していました。
有本)賭け麻雀というのは、一種の基準、目安のようなものがあるそうですね。仲間うちで少額の金銭を賭けてやることまでは罪に問わない、というようなところもあるようですから、そういうところも考慮したのかも知れません。この問題を振り返ってみると、つくられたストーリーが大き過ぎる気がするのです。最初から官邸、あるいは内閣が検察の人事に介入してはいけないのだと信じ込まされていた人が多かった。もともと内閣が決めるものなのですが、そのような誤解が広まってしまっていた。それから、最後の最後に、黒川さんとズブズブだったのはメディアだったのかと。
飯田)それが見えたということですね。
時系列を追った検証が必要
有本)この騒ぎはいったい何だったのか。コロナとの戦いが解除される終盤になって来たところで、この問題が出て来て、大事な問題が吹き飛んでしまった感じがします。
飯田)補正予算や経済の立て直しなど、これから議論しなければいけないところへ来て。
有本)補正予算もそうですし、尖閣でもいろいろな問題が起きているときに、そういうことが一切議論されない形になってしまいました。この問題が降って湧いたのは何だったのだろうと思います。
飯田)その辺の検証も。
有本)必要ですよね。特に時系列を追った形での検証が。
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