ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月15日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。東京都で14日、新たに47人の新型コロナウイルス感染者が確認されたニュースについて解説した。
東京都、夜の街を中心に新たに47人感染
都内で14日、新たに47人が新型コロナウイルスに感染していることが確認された。うち18人は新宿区の同一のホストクラブで働く従業員などが集団検査を受けた結果判明した。1日の感染確認が40人以上となるのは5月5日以来となる。
飯田)その他5人は、集団感染が起きている小金井市の武蔵野中央病院関連だということです。47人ということで、まだまだ警戒が必要だなと思うところですが。
47名という感染者数なのに東京アラートが発令されないのはなぜか
須田)ただその一方でニュースとして取り上げられたのは、にも関わらず、東京アラートが発令されなかったということです。東京アラートの発令基準というものがあって、これは1週間の平均ではあるけれども、「新規感染者20人以上」という基準があるではないですか。そうすると、明らかに東京アラートに抵触する状況です。しかし、まったく東京サイドは無反応で、東京アラートの「と」の字もないという状況です。しかも、いままで自主的に規制されて来た業種については、19日をもって全面解除になるわけです。
飯田)それは既に発表されていますよね。
小池都知事はすでに選挙態勢に入っている~都知事選のための東京アラートだったのか
須田)いちばん厳しい規制であった、キャバクラやホストクラブです。ところがよく考えてみると、方針が決定された日から19日までの間は、1週間近く開いているのです。その間に激増したらどうなるのだと。つまり、もうあらかじめ「東京アラートは鳴らさないし解除する」という方針が事前に決まっていたのではないか。そうすると、それ以前にして来た措置というのは、どういう意味があったのかということ。東京アラートはほとんど無意味だったのではないか、ということにもなりかねないのです。規制すらも意味がなかったのではないかとなりかねない。たまたま東京都知事選挙が18日告示です。先日、小池知事は出馬表明もしました。もう選挙態勢に入っているから、そちらの方にこだわっていられない。選挙モードに入ったのだから、ということも考えると、どうも東京アラート等々含めて、これまでのことは、都知事選を強く意識してのことだったのではないかと思います。
飯田)コロナの話は当然人命に関わる話でもあるから、選挙とは別にきちんとやって欲しいなと、都民なら思いますよね。
東京都知事候補としての活動に集中するために「東京アラートは終わり」
須田)それがずっと続いて行くと、東京都知事候補者としての活動と、都知事としての現職の仕事を分けてやらないといけない。優先度合いからすればどちらかというと、東京都知事としての現職の役割があるわけではないですか。そうすると選挙活動ができなくなるのではないかということもあったから、そちらに集中するために「これは終わり」というようなことでしょうか。
飯田)「ここまで抑え込んだ」という実績の部分でアピールもできると。ただこうやって感染者数がもし、この先どんどん伸びて行くということになると、そうも言っていられないですよね。
須田)そのときにどうするのですかと。東京都知事としての仕事はどうするのかが問われかねないと思います。
飯田)東京都知事選挙は6月18日(木)告示、7月5日(日)投開票です。山口節生さん、込山洋さん、立花孝志さん、七海ひろこさん、宇都宮健児さん、小野泰輔さん、桜井誠さん、竹本秀之さん。それから久田真理子さん、平塚正幸さん、小池百合子さん、市川浩司さん、石井均さん、古田真さん、長澤育弘さんという方々が立候補を表明されています。
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