ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月12日放送)に自由民主党参議院議員の青山繁晴が出演。東京アラートが解除され、ロードマップにおけるステップがステップ3に移行することが決定したというニュースについて解説した。
東京アラートが解除、12日からステップ3に移行
小池知事)東京アラート、これを本日解除する。そしてまた、ロードマップにおけるステップを午前0時の段階でステップ2からステップ3、2から3へと移行をすることを決定いたしました。
東京都は11日、新型コロナウイルスの感染再拡大への呼びかけで、2日から発令している東京アラートを解除した。休業要請の解除と緩和にまつわるロードマップで、パチンコ店やゲームセンター、インターネットカフェなどが対象の第3段階、「ステップ3」に12日から進む。
飯田)接待を伴うホストクラブ、キャバクラなどやライブハウスは、19日から営業を認めることも併せて出ています。メールもたくさんいただいています。居酒屋を経営されている川崎市川崎区の“マサト”さんから、「アラートが解除されても客足が大して変わらず、厳しい経営が続くだろうとみんなで言っています。雑居ビルに入っているのですが2、3、4階にあった他の飲み屋さんは、5月いっぱいで閉店のようです。1度閉店してしまったら補償も何もありませんよね」。
青山)その通りです。耐えて勝つしかないのですけれども。19日以降は事実上の全面解除です。全面解除と言っても、いまのメールの方のご指摘があった通り、かつてのような賑わいにはなかなか戻らない。「賑うのが居酒屋なのに」という問題提起が確かにあります。このスタジオもいま、プラスチックが立てられていますね。
飯田)アクリルの板があります。
日本が新型コロナ対応に成功した2つの根本的な要因~国民皆保険と靴を脱ぐ文化
青山)耐えて勝つしかないのですけれども、かつてのパンデミックは何年も続き、見方によっては、ほぼ1世紀続いたという説もあるわけですから、これだけ交通の行き来が激しくなっていて、数ヵ月でここまで収まるということは大変な成果です。楽観的なことを言いたくはないのですが、よき面を考えると、アメリカでなぜ亡くなる方があれだけ多いか。僕はアメリカの政府高官や軍の将軍だけでなく、一般の黒人の知り合いもいますけれども、病院に行ったことがないという人が多いのです。アメリカには健康保険がいまも事実上ありませんから。オバマケアと言っても、政府の健康保険ではありません。病気を抱えている人が圧倒的にアフリカ系アメリカ人に多くて、それで亡くなる人が多い。でも、「生まれてから病院に行ったことがない、行ったら数十万取られる」という人は日本にはいない。そして日本は、靴を脱いで家にあがる文化です。実は日本が世界に比べて抑えられている根っこには、その2つがあるのだと思います。
居酒屋などは十分な対策で賑わいを取り戻せるはず
青山)安倍政権は厳しいことを言われ、それは権力だから止むを得ないのですが、ただし、その根っこの靴を脱ぐ文化があるということと、格差が世界に比べるとややマシであるということを、活用した成果です。日本は国民の意識が高いので、営業再開なさるときに意識が高いお客様がお見えになると、酔っ払っても意識が高いので、対策を取らなければいけない。しかし、数ヵ月間でどのような対策が有効かということも、かなり浸透しています。対策をきっちり取ることによって、お客様が安心して楽しむことができる。そういうところから流行って行く、賑わいを取り戻して行くのだと思います。
第2波では抗体を持つ人が多い
青山)それから第2波、第3波ももちろん警戒しなければいけないけれども、抗体を持つ人が第1波のときよりもはるかに多いわけですから。このウイルスは異様なウイルスなので、抗体が本当に免疫をつくってくれるかどうかということは、抗体と免疫の違いを言っていたらきりがないから省略して言いますけれども、一応、ウイルスは一度かかったら抗体ができて、その抗体をもとに免疫ができて、ほとんど感染しなくなるというのが基本です。そうすると、第1波より第2波の方が少し軽いということも期待できるので、希望を持って一緒に頑張りたいと思います。
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