アパグループは、6月2日(火)、千葉県千葉市にあるアパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉 TKP 東京ベイ幕張ホールにて、『アパグループ創業五十五周年祭 記者発表会』を開催。アパグループ社長兼 CEOの元谷一志氏が、2026年5月に発表した新中期5ヶ年計画『AIM5-II』について、方針やビジョンなどについて解説した。

アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉 TKP 東京ベイ幕張ホール 1 階コートダジュールにて開催された『アパグループ創業五十五周年祭 記者発表会』の様子
同発表会では、初めに一志氏が登壇。この度新中期5ヶ年計画 『AIM5-II』を発表した経緯や、今後の目標などを語った。

アパグループ社長兼CEO 元谷一志氏
アパグループでは、2022年より一志氏が社長兼 CEOに就任。その際に一志氏が掲げた中期5ヶ年計画『AIM5』は、“標的・狙い”、“様々な病気の予防が期待できるたんぱく質”を意味する言葉でもあり、100年企業を目指していくといった意味が込められている。
『AIM5』の始動から今年で4年が経過したが、アパグループはコロナ禍でも黒字経営を維持し続け、新体制以降4期連続で過去最高売上を更新。2025年11月期連結決算では、「売上高 2,667 億円」「経常利益 996 億円」と、3期連続で過去最高売上・利益を更新し、さらに、『AIM5』で掲げた「アパホテルネットワーク客室数15 万室」の目標も、1年前倒しで達成の見通しが立った。
こうして想定よりも早く目標を達成できたことにより、この度次なる目標として『AIM5-II』の始動に至ったという。1年前倒しで達成の目処が立ったことに対し、一志氏は「大変嬉しく思います」と率直な思いを述べ、「今後さらなる躍進を遂げるために、55周年という節目を通過点とし、100年企業の基盤を作っていきたいと思っております」と決意を新たにした。

『AIM5-II』の基本方針と3大成長戦略
続いて一志氏は、『AIM5-II』の基本方針と3大成長戦略について説明。基本方針としては、「組織型経営に基づく持続可能な経営基盤を礎とし、ホテル業界のプラットフォーマーとして、日本のホテル文化を国内外に創造・発信すること」だと一志氏は述べた。
ホテルプラットフォーム事業では、「アパ直」を軸とした次世代基盤の構築をおこなっていくとし、他チェーンが参画しやすい環境を整備することで、「アパ直」を新たな基幹事業へと昇華させる。さらに、予約システムや1秒チェックイン機等の独自システムを、同業他社へ導入推進していく。また、ボーダーレスな総合会員基盤を作るため、今後はインバウンド層の会員獲得も視野に入れるといい、「アパ直」・独自システム・総合会員基盤を連動させたホテルプラットフォーム事業の確立に向けて展開する。
国内ホテル事業に関しては、アパホテルネットワーク客室数15万室達成を1つの区切りとして、「国内自社ブランド単独での10万室達成を目指していきたい」とした。海外ホテル事業についても、海外客室数1万室の早期達成に向けて躍進していくという。

ホテル事業との相互還元
次に一志氏は、ホテル事業との相互還元について言及。「アパのDNAを活かした事業領域の拡張と、グループシナジーの最大化」を目標に、現在考えている戦略を明かした。
1つは、パイプラインやウェアハウジング機能を活用し、積極的な物件提供によってREIT事業を拡大させていくこと。さらに、戦略的投資事業について、余資運用の一環として同業他社や関連分野への投資を行い、資本効率を最大化することを挙げた。ほかにも、周辺領域のリサーチをすることで、レストランチェーンや建築設計関連など新たな事業機会の発掘に向けて、調査・検討していきたいと話した。
また、関わりの深いサッカーと将棋に関しても引き続き繋がりを大事にし、マーケティングやメセナ活動など幅広いアプローチを展開していきたいと一志氏は語った。

『AIM5-II』の到達目標に意欲を見せる一志氏
『AIM5-II』の到達目標として、一志氏は、2030年11月期には「連結売上高3,500億円」「経常利益1,000億円」、2031年3月末には「国内自社ブランド客室数10万室」「海外客室数1万室」のほか、アパ直参画ホテルのネットワーク客室数7.5万室を合わせた計18.5万室を目指していきたいと述べた。
大きな目標に向かって進んでいくことで、「さらに進化した姿を皆様にお見せしたい」と一志氏は語り、「5年後、皆様と一緒に新たな目標に向かってチャレンジできるよう、しっかり頑張っていきたいと思います」と意欲を見せた。

アパの歴史や進化を体感できる『アパミュージアム』がオープン
ここでサプライズとして、現在アパホテル&リゾート〈上越妙高〉にて営業している『アパミュージアム』が、アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉の48F・49Fに移転しリニューアルオープンされることが明かされた。
年間来場者数10万人を目標に入場料無料でオープンするといい、一志氏は、「ぜひ皆様に、アパグループの歴史や今後の進化を体感していただきたい」とアピールした。『アパミュージアム』は現在設計・制作中で、オープン予定日は2026年11月16日(月)となっている。
また同日には、同じアパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉1Fにおいて『アパ社長カレー』ショップがオープンするという。一志氏は、「こちらもアパミュージアムとの相乗効果を狙って、しっかり運営していきたい」と述べた。

アパグループ専務 元谷拓氏
その後は、アパグループ専務の元谷拓氏が登壇し、2026年4月21日(火)に出版した5冊目となる著書『1秒で突破する覚悟 ~言い訳を捨て、真剣に向き合い、責任を取る。「いま、この瞬間」を生き抜く言葉55~』について語った。
拓氏は、前週に東京の紀伊國屋書店・新宿本店において、同著書が週間売上ランキング総合1位獲得を獲得したことに触れ、喜びをあらわに。著書の帯に書かれている「無限の可能性を信じ 一度きりの人生に 全力で挑め」は、故・元谷外志雄会長の座右の銘から引用した言葉で、時間の大切さを意味しているという。それはホテル事業においても重要視されていることであり、「ワンステップ予約」「1秒チェックイン」「1秒チェックアウト」といった独自システムの根底にある言葉なのだと拓氏は述べた。

『1秒で突破する覚悟』に記された言葉について語る拓氏
拓氏は、著書に書かれた言葉を一部抜粋して紹介。IQや学歴とは関係なくどのような人物が社会で活躍するのかといった内容を記した「特別な才能がなくても、勝ち残る人の共通点」のほか、「いいメンターに巡り合うコツ」や「ギャップを武器とした戦略」など、自身がこれまでに学んできたことを1冊の本にまとめていると話した。
最後に、拓氏はアパグループ55周年について触れ、「アパグループは、皆様に愛されてここまで来ました。今後も情報発信型の愛される会社として、それぞれの個性を出して、虹のように美しい色を出していきたい」と熱く思いを語った。

55周年を節目にアパグループはさらなる飛躍を目指していく
55周年という節目を通過点とし、新中期5ヶ年計画『AIM5-II』を掲げて日々躍進を続けているアパグループ。これまでに築いてきた信頼を基盤に、世界に冠たるホテルチェーンへと飛躍するため、新たな挑戦をしていくアパグループの今後に期待が高まる。




