コロナ専門に切り替えた病院の赤字を国に手当して欲しい~千葉県南房総市・石井市長

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月15日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。昨年(2019年)は台風15号で農業や漁業が大打撃を受け、また今年(2020年)には新型コロナの外出自粛によって観光業への影響が心配される南房総市。その現状について南房総市の石井市長を電話ゲストに迎えて解説した。

【台風15号】直撃を受けた千葉県 南房総市役所の敷地内には災害ゴミが多くが山積み=2019年9月18日午前、千葉県南房総市 写真提供:産経新聞社

千葉県南房総市、台風とコロナ自粛からの復興状況はいま

2019年9月の台風15号の暴風雨で被害が集中した千葉県南部の南房総市、館山市、鋸南町は多くの住宅が壊れ、電気や水道が止まり農業や漁業なども大打撃を受けた。そして2020年に入り、新型コロナウイルスの外出自粛によって観光業への影響も心配されている。6月15日、千葉県民の日の今朝、南房総市の石井裕市長と電話をつなぎ、これまでの復興の悩みと現状、これからについて伺う。

飯田)石井市長、よろしくお願いします。2019年12月、市庁舎に伺って話をお聞きする機会もいただきました。その後、現状というのはいかがですか?

石井)被災された家屋のその後の状況ということで申し上げますと、大体3割から4割のお宅は改修工事が進んだかなという状況です。逆に言うと、残りの6割~7割はまだこれからという状況です。

飯田)あの当時、資材や人手が足りないということをおっしゃっていましたが、それをこなしながら、ここまで来たという感じですか?

石井)そうですね。資材が足りない、業者さんが足りない、そういう状況のなかでここまで進んで来ているという状況です。

飯田)またゲリラ豪雨や台風のシーズンになって来ました。市長としては心配事が絶えないというところですね。

石井)今回のコロナもそうですし、昨年(2019年)被災されたお宅の復興もまだまだというところもありますので、とてもこのシーズンが気になります。

飯田)行政としても、助成を出したところで人が足りない、資材が足りないとなると、いくらお金を積んでもということになってしまいますものね。

千葉停電54万戸、断水続く  台風15号のため、停電が続く千葉市緑区。県内では鉄塔2基が倒壊するなどしており、復旧は多くの場所で11日以降になる見込みだ=2019年9月10日午後6時42分(共同通信社ヘリから) 写真提供:共同通信社

市町村レベルの対応では限界がある

石井)市町村レベルの対応では限界がありますね。

飯田)そこは県や国でやってもらわないと、財源の部分もあるわけですね。

石井)財源もありますし、去年の場合は、19号も含めてかなり広域的な被害になりましたので、私共の地域ばかりではありません。業者さんを1つの地域に集約化して行くのも国、県の力をお借りできればいいのでしょうけれど、現実はなかなかそうできないのもよくわかりますけれどね。

飯田)そこへ今回のコロナです。この影響を市長はどうご覧になっていますか?

石井)どこも同じだとは思いますけれども、特に宿泊業者・飲食業者さんを中心に、とても深刻な状況です。

飯田)12月にお話を伺ったときに、冬から春にかけてが、南房総市は観光のハイシーズンなのだというお話をされていました。そこへ直撃されたわけですが。

石井)台風の被害から改修工事も済んで、これからということで、ようやく営業にこぎつけたと思ったところでのコロナ騒ぎです。お客さんがまったくおいでにならないという状況になりましたので、率直に申し上げて、青息吐息というような事業者さんがおります。

須田)お伺いしたいのですが、国は1次補正・2次補正、総事業費ベースで200兆円を超える予算を積み上げ、史上空前の金額になっているのだろうと思いますが、そのラインナップを見て、「この部分が足りない」「この部分を手厚くして欲しい」というところはありますか?

館山市富崎地区の台風通過後の様子(【台風15号から2週間】住宅の屋根にブルーシートをかけるボランティアたち=2019年9月22日午後、千葉県鋸南町 写真提供:産経新聞社

コロナ専門病院に切り替えた病院の経営が成り立たない~赤字を国に手当して欲しい

石井)私どもの市には市営の病院がありまして、小規模なのですが、その病院を今回コロナ対策をするためにということで、うちの市ばかりではなく、私どもの地域の検疫のために、すべてコロナ専用病院に一般病院を切り替えたのです。そうすると、すべての病床に患者さんがおいでになるわけではなく、その分だけ経営的には赤字になっているのです。通常の収益に届かない、赤字の部分を国から手当していただけたらありがたいと感じます。

飯田)現状だと市町村や県が、赤字部分が出た場合は負担せざるを得ないということになっているわけですね?

石井)現状では、赤字を埋める制度がないのです。民間病院でも、このままでは病院が存続できないというレベルの、大変苦しい声が上がっています。

飯田)そもそも論として人が少なくなって、病院も集約が進んで来たところでこうなり、地域医療そのものを維持できるかどうかということになっているわけですか?

石井)そういうことです。これは全国的な傾向として。

飯田)住民の暮らしにダイレクトに影響のある話ですものね。いろいろ課題があるなか、奮闘されていると思います。石井市長、最後にお聴きの皆さんに訴えたいこと、アピールなどをお願いします。

石井)私どもの地域は観光地でございまして、宿泊事業者、飲食店の方々などは大変苦しい状況にございます。緊急事態宣言が解除され、6、7、8月のシーズン、私どもも3密対策をしっかりと取りながら、できればたくさんのお客様にお越しになっていただければありがたいということで、その準備を進めておりますので、ぜひ南房総にお出でいただければとてもありがたいと思っております。

番組情報

飯田浩司のOK! Cozy up!

FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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