軍事パレードを行うしかない北朝鮮の苦しい現状

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月15日放送)に内閣官房参与で外交評論家の宮家邦彦が出演。1月14日に軍事パレードを行った北朝鮮について解説した。

北朝鮮の第8回朝鮮労働党大会で開会の辞を述べる金正恩党委員長=2021年1月6日、平壌(朝鮮中央通信=共同) 写真提供:共同通信社

北朝鮮が軍事パレードを実施

北朝鮮が1月14日夕方から夜にかけて、平壌の金日成広場で軍事パレードを行ったことがわかった。1月12日に閉幕した第8回朝鮮労働党大会を記念したもので、金正恩総書記が閲兵したとのことだ。

飯田)ラヂオプレスによりますと、北朝鮮メディアが軍事パレードを確認したということです。

宮家)大体、こんなことをやっている暇があるのですかね、北朝鮮には。発表はないけれども、北朝鮮でもコロナが蔓延しているはずです。事実上、国内の動きが止まっているはずなのに、党大会だからやらなくてはいけないのかも知れませんけれども。夜のパレードですか、あそこは今寒いですよ。

飯田)そうですよね。

宮家)兵隊さんは、寒いなかを行進させたりして何のためにやっているのかと思いませんかね。

飯田)どういう意図なのでしょう?

宮家)彼らには彼らの世界があって、「こんなすごい武器をつくったぞ。撃てるんだぞ。見ろ」ということでしょう。

飯田)「こんな大きなミサイルもつくったぞ」と。

19日、米デラウェア州で記者会見するバイデン前副大統領(ゲッティ=共同)=2020年11月19日 写真提供:共同通信社

手詰まり状態の北朝鮮

飯田)トランプ政権のときは、それまでの強硬姿勢が一変して一時対話路線になりましたが、アメリカの政権が交代してどうなるのでしょうか。

宮家)トランプさんの決断で一変というか、あれにはみんな驚いたわけです。首脳会談を本当にやれるのかと思っていたら、本当にやってしまった。うまく行くわけないだろうと思っていたら、やはりうまく行かなかった。あれは何だったのだろう。スポットライトを浴びるだけだったのか、という悲惨な結果になりました。おそらく金正恩さんは、文在寅さんに言われて「米朝交渉はうまく行くかも知れない」と本気で思ったのでしょうね。「核施設かどこかを1つ爆破すれば、アメリカは経済制裁をやめるのだから、うまく話をしてくれ」と文在寅さんには言いながら、文在寅さんはトランプさんに「彼らは核兵器を破棄しますよ。もう少し話してくれれば非核化ということになりますから、ぜひ対話をやってください」などと言ったのでしょう。しかし、会ってみたら、「やはり話が違うではないか」ということがわかった。それに1年以上もかかったのです。もう北朝鮮は手詰まりなのでしょうね。だからパレードをやって、いままでのやり方でまた乗り切って行こうということなのでしょうけれども、北朝鮮の軍人さんはかわいそうですね。今戦ったら負けますからね。

飯田)暴発などはありませんか?

宮家)暴発はないと思います。暴発しても米韓軍に1発でやられますから。核兵器なんて撃てないのですよ。撃とうとした瞬間にやられますよ。韓国の正規軍の装備だけ考えても、しっかりしていますから。北朝鮮は、戦った瞬間に体制が終わるということがわかっているから、絶対に暴発しないのです。挑発するフリをするけれども、絶対に戦争をする気はないということです。

10日未明に平壌で行われた軍事パレードに登場した新型大陸間弾道ミサイルとみられる兵器。10日付の北朝鮮の労働新聞が掲載した(コリアメディア提供・共同)=2020年10月10日 写真提供:共同通信社

バイデン政権に交代するタイミングで北朝鮮がミサイルを撃つという見方も

飯田)なるほど。バイデン政権に変わるかどうかのタイミングでミサイルを撃つのではないかという専門家もいますが。

宮家)相手はトランプさんではないですからね。しかもバイデン政権の関係者はその道のプロがみんな帰って来るのです。そんなことをしても、トランプさんのように簡単に騙されることはないと思います。

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FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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