キャスターの辛坊治郎氏が2月11日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。女性蔑視発言で国内外からの批判を浴びている、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が会長を辞任する意向であることについて、その決断の背景について推し量った。
東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けたIOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長と日本側による4者会談について、2月10日小池都知事が「いまここでやってもポジティブな発信にならない」として欠席する意向を明らかにしていた。こうしたなか、2月11日昼過ぎの各社の報道で『森会長辞任の意向を固めた』ということがわかったが、2月12日に開かれる組織委員会の合同懇談会で表明をする見通し。そして後任は日本サッカー協会や日本バスケットボール協会の会長を歴任した川淵三郎氏で調整をしている。
辛坊)川渕三郎さんですか。森さん本当に辞任するのですか。その情報はどのくらいの確度のニュースなのだろう。
飯田)実際のところは、一旦は辞任を固めていたのを組織委員会の事務局長の武藤さんだとかがなんとか説き伏せて会見の直前に止めたというようなこともありましたので。
辛坊)あれって本当なのかな。ああいう報道がされているけれども。
飯田)あの日の夕刊で毎日新聞が森さんのコメントをとってきていて、そのなかでは確かに「周りに迷惑になるのであれば辞める覚悟だ」と風に言っていて、この記者はかなり森さんに食い込んでいるという話ですね。
辛坊)今回の東京オリンピックにおける、森さんのいろいろな局面における言動を総合すると、とにかくオリンピックをやるのだけが人生の目標できたような感じ。2019年のラグビーワールドカップというのが、森さんにとって最後の仕事だった。命があったら(オリンピックのほうも)おまけにやろうか、ぐらいのつもりだったと思うのです。
というのも、森喜朗さんは数年前に末期の肺がんの全身転移というのがあって、これは有名は話で、本人も認めています。末期の肺がんの全身転移で余命半年もないと医者に言われたのだけれども、絶妙なタイミングで本庶佑先生という、ノーベル賞をおとりになった方が大阪の医薬会社と共に開発したオプジーボという抗がん剤が劇的に効いて、一時期は全身転移した肺がんが全部消えた、という。
だから、正直私は、あれだけ執念を燃やしていた森さんがそんなにあっさり辞めるか?という感覚があって。もしそんなにあっさり辞めるということは、本音のところで森さん自身が「もう今年のオリンピック(開催)は無理なのではないか」と見切ったのではないかという感じが、ちょっとします。
飯田浩司アナウンサー)2月12日、そういうところも説明しないのかな。
辛坊)それは絶対しないでしょう。
飯田)ちょっとどうなるか、注目です。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)