日本海の呼称問題の裏にある「日韓」の熱量の違い
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(3月30日放送)にジャーナリストの有本香が出演。日本海の呼称について解説した。
日本海の呼称
加藤官房長官は3月29日の会見で、アメリカのインド太平洋軍が北朝鮮の弾道ミサイル発射に関する声明で、発射先である日本海を韓国が主張する呼称「東海」と表記し、その後、日本側の求めに応じて訂正したことを評価した。
飯田)アメリカの地名委員会は日本海が「通常」表記で、「東海」などを「変異」表記というように区別しています。
有本)執拗に韓国側はこの「東海」という呼称を浸透させようとして、いろいろなことをやって来るわけですけれども、在韓米軍は、「東海」という呼称をしばしば使ったりしていたわけですよね。
飯田)従来からも。
有本)今回それで「うっかり」みたいなことですかね。
飯田)そういうことなのですかね。
呼称問題について、日本は後ろからのバックアップが少ない
有本)これはアメリカ側が韓国に配慮する形で、こういうことをやって来たということなのでしょうけれども、「軍までもが」ということで、がっかりというところです。ただ、韓国側の押し込んで来るパワーに比べたら、日本は弱いですよ。だいぶ前ですけれども、この呼称問題について、実際に対応に当たった官僚の人に話を聞いたことがあるのですが、「日本は後ろからのバックアップが少な過ぎる」と言っています。
飯田)後ろからのバックアップが。
予算をたくさん付けて一気に方を付けるべき
有本)まず1つは世論。このことを重大な問題だとして、あまり捉えていないではないですか。日本の民間企業でも地球儀などをつくるときに、両方を併記する民間業者もいるわけです。そうすると戦えないですよ。そういうこともあるし、それから政府側のバックアップも少ないわけです。こういうことに対して、戦うというのにマンパワーや予算を韓国側はものすごい勢いで付けているのです。それに比べると、日本は少ない。今後、日本海という呼称を失ったら大変なことです。ですから、これは思い切り予算を付けて、そして日本のなかでも世論を相当盛り上げて、一気に方を付けるべきだと思います。日本海は日本海ですから。
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