前東京都知事で元厚生労働大臣の舛添要一氏が4月19日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」に出演。日米首脳会談のためにワシントンを訪問した菅義偉首相が、米製薬会社ファイザーに新型コロナウイルス感染症ワクチンの追加供給を要請したことについて分析・解説した。
訪米中の菅首相は、ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)と17日に電話で会談し、日本のすべての国民が9月までにワクチン接種を終えられるようにワクチンの追加供給を要請した。これに対してブーラCEOは「追加供給に関する協議を迅速に開始し、日本政府と緊密に連携したい」と語った。
垣花:日本は“ワクチン敗戦国”だと言われる中で、今回菅総理が日米首脳会談の手土産として、ワクチンを確保したという報道がありますね。
舛添:それは完全に茶番なんです。はっきり言うと。ファイザーもワクチンが余り始めているんです。だから、「いいカモが来た」と。誰かに売りたいと思っていたところに菅総理が来て「欲しい」と言ったら、「はい。これ」となりますよ。だって、足りなければよその国に出さないのは当たり前なんです。だけど、みんなに打ったから余り始めちゃったんですよ。それでメキシコなどに渡し始めたんです。
普通は一国のトップがわざわざアメリカに来たのに、製薬会社の社長が会わないということがあるかな? プライベートジェットを持っているんだから、ワシントンに飛ぶことぐらい簡単なのに。普通なら会いますよ。日本の総理なんだから。電話で済ませるというのは、バカにしきっていて「いいカモが来た」ですよ。それなのに日本のメディアは菅総理のおかげで確保できたと。そうじゃないんです。そういうことをよくわかってくれということです。
---ワクチンが余り始めたファイザーにとって、菅総理の要請は渡りに船で、軽く見られたという分析を披露した舛添氏。
また、舛添氏は「変異株ウイルスは3倍のスピードで走っている。蔓延防止措置は3分の1のスピードで進んでいるのだから勝てるわけがない。イギリスやイスラエルが勝ったのは、ものすごいスピードでワクチンを接種したからだ」とも語り、ワクチン接種が進まない日本の現状に対して強く警鐘を鳴らした。
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