『小池百合子 権力に憑かれた女 ドキュメント東京都知事の1400日』(光文社新書)の著者で、週刊文春記者・和田泰明氏が、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」(※ヨット太平洋単独無寄港横断中のため辛坊は不在)に出演、東京五輪と都知事選への小池都知事のスタンスについて自説を語った。
重鎮の二階・森山氏の“フェードアウト”を待つしかない若手
飯田)ポスト菅、その先みたいな動きって何かありますか。
和田)いまのところ難しいですよね。やっぱり二階(幹事長)さんとか、森山国対委員長とか、あの辺りのベテランがグッと抑えていますから、私はあの辺りはずっと変わらないのではないかと思っています。若手の国会議員と喋っていて、「いいんですか。まだ二階さんとかがずっといて」と言っても、「まあいいんじゃないの」という感じになっていますよね。だからずっとフェードアウトするのを待つという状況になってしまっているという現状です。
飯田)それで現体制がずっと続いていくということは、潜在的にくすぶる不満みたいなものは高まると。(和田さんの)仕事が増えるのではないでしょうか。
和田)そうですけど、なかなかよく言われるように、いまの3回生までって、ずっと風だけで通ってきた方が多いので、政争みたいなものを経験していない方が多いため、牙を抜かれてしまったみたいになっていて、果たして戦えるのかというのは思います。
他派閥からのファンも多い安倍前首相
飯田)その辺りの人たちがもっともお世話になったのが前の総理の安倍さんですよね。派閥を超えて選挙を飛び回るぞみたいなことをおっしゃっていると。どうなのですか。
和田)すごく元気ですよね。(4月27日に)ネットの番組にも出ていましたし。めちゃくちゃ面白いですよね、お話も。
飯田)その辺りがうごめいたりということはあるのでしょうか。
和田)どうでしょうね。なかなか難しくないですかね。安倍さんはみんなからすごく好かれているというか、一般国民もそうだし、自民党の議員のなかでも、ほかの派閥からのファンも多いので、やっぱりリーダーとして明るいじゃないですか。だから、あるかもしれないですけれど、どうでしょう。
飯田)だけど、そうなってきたときには当てるネタが文春にはあるのですか。
和田)私にはないです。
飯田)またまた(笑)。
(ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」4月29日放送分より)
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)