日本への敵視で国民の心を結集してきた韓国 この隣国との「付き合い方」~元徴用工訴訟で日本企業への請求を却下

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月8日放送)に政策アナリストの石川和男が出演。元徴用工問題で日本企業を訴えていた韓国人労働者の請求をソウル中央地裁が却下したニュースについて解説した。

日本への敵視で国民の心を結集してきた韓国 この隣国との「付き合い方」~元徴用工訴訟で日本企業への請求を却下

韓国の文在寅大統領(韓国・ソウル)=2020年07月21日 EPA=時事 写真提供:時事通信

元徴用工訴訟で日本企業への請求を却下

戦前に日本企業で強制労働をさせられたと主張する韓国人労働者85人が、日本製鉄など日本企業16社を相手取って1人当たり1億ウォン(約1000万円)の損害賠償を求めていた訴訟で、ソウル中央地裁は原告の請求を却下した。

飯田)判決として、「原告の個人請求権は、1965年の日韓請求権協定で直ちに消滅することはないが、訴訟で行使することはできない」としました。請求権協定の主旨には沿った判決にも見えますが。

日本を敵視することで国民の心を結集する手法を取って来た韓国

石川)日本人の私が言うのも変なのですが、このニュースを最初に見たときの感想は、「判決を出した韓国人の裁判官の方は大丈夫かな」ということです。韓国は日本を敵視することで、政治的な国民の心を結集するという手法を取って来ました。

飯田)そうですね。

石川)そういうなかで、今回の判決はある意味、日本向けではないですか。そういうものが出たというのは、韓国の良心という捉え方もあるけれども、一方で「どうしてしまったのですかね? 大丈夫ですか?」と。「こういう人を韓国は守りますか?」ということを問いたいですね。

飯田)組織として、きちんと守ればいいけれども。

相手を信じないのが外交~また逆の判決が出る可能性があるのが韓国という国

石川)日本人はこういうことが1つあると喜んでしまい、相手を信じてしまうのですが、外交というのは相手を「信じない」というところから出発しなければいけないのです。そうは言っても、これから逆の判決が出る可能性もあるので、韓国とはそういうお付き合いをして行くしかないのです。そして覚悟することが大事です。「そういう国なのだ」と。それが韓国との付き合い方なのだろうと思います。

各国、隣の国とは仲が悪い

飯田)日本人は、「信じるなら100%信じる。敵視するなら敵視する」になりますけれど、どっち付かずの状態になることの方が多いわけですか?

石川)「日本と韓国だけ仲が悪い」と日本人は思うかも知れませんが、そんなことはなくて、世界を見れば各国、隣の国とは大体仲が悪いものなのです。近親憎悪のようになるのです。そういうことで言うと、日韓関係が変だというのは、実は普通の話なのです。そういうことを前提として、我々は他国との付き合い方を考えるべきです。「相手とどのようにやって行くか」ということを上手く考えないと。これまでも切り抜けてやって来たわけだから、これからも同じように切り抜けて行くべきだと思います。

安倍総理になってから、韓国に対して毅然とした態度で接するようになった

飯田)その切り抜け方が、見方によっては「日本は譲歩し続けて来たではないか」と。いい加減、こんなにゴールを動かすのであれば、もういいのではないか。「いい加減、我慢ならん」となってしまう感じですね。

石川)そういう点で言うと、安倍政権になってからは、韓国に対して毅然とした態度で接しています。それが普通なのです。

飯田)本当はそうあるべきだと。

石川)安倍さんになって、それ以前に比べればかなり普通になって来たなという印象を持っていたので、菅さん、またそれ以降も、そこは引き継いで行って欲しいですね。

韓国や中国と「上手く」付き合って行くべき

飯田)そのときに、「政治が冷えているではないか、もっと仲よくすべきだ」と。または「韓国に対してひど過ぎる」というような批判が国内から出たりとか。

石川)国内から日本の毅然とした姿、そういう方針を引っ張る向きがある。どこの国でも政権の足を引っ張ることはあるのですけれども、日本もそういうことはこれからもありますよ。これで決着ということではなく、呉越同舟ということで、うまく付き合って行くのが外交だということです。今回のことを教訓にしながら日本人も、韓国、その向こうの中国と付き合って行くべきなのではないでしょうか。

大事なことは国が強くなるということ

飯田)「永遠の敵も永遠の味方もいない」と、イギリスの政治家が言いましたよね。

石川)相手を信じると、上手く行っているときはいいのですが、例えば相手国の経済が冷えたり、少し政治的におかしくなると、出汁に使われてしまいます。アメリカとこんなに仲がいいと思っているけれど、昔は日本車を壊したりすることがあったではないですか。あの人たちは平気でそういうことをやる。でも日本人は上品だから、あまりそういうことをやらないのですよね。

飯田)日本人がアメ車や韓国車を壊すかというと、そんなことはしないですからね。

石川)譲歩するほどの度量というか、余裕があるということかも知れませんが、それをやって行くと、大損することがあります。いままでも損している部分はあるのです。私は国が強くなるというのは、とても大事なことだと思います。

飯田)国が強くなる。

石川)エネルギー問題がありますが、日本が世界でどのように勝ち抜いて行くかということは、そういうことの1つ1つの積み重ねだと思います。

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