ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月21日放送)に外交評論家で内閣官房参与の宮家邦彦が出演。韓国の次期大統領選について解説した。
韓国の次期大統領選挙
韓国の次期大統領選挙が10ヵ月先に迫るなかで、与党「共に民主党」から大統領選挙出馬宣言が続いている。
飯田)韓国の次期大統領選は2022年3月ということです。
宮家)そうですね。でも来年(2022年)のことを言えば、鬼が笑うというでしょう? まだまだ混沌としているらしいです。専門家によれば、2022年に大統領選挙があるとすると、最終的に人が出そろって来るのは2021年末だというのです。
飯田)2021年末。
宮家)アメリカの大統領選挙より期間は短いですね。いまどうなっているかというと、私も専門ではないのだけれど、簡単に言えば与党の方は、文在寅さんは5年で1期ですから、これでおしまいです。後継者はどうなるかという話で、何人かいらっしゃるようですが、概ねどんぐりの背比べのようです。
李在明氏が大統領になれば「文在寅さんは1年持たずに監獄に行くぞ」
宮家)野党である保守系の人たちについて言えば、これも混沌としているようですね。面白いニュースが最近あって、四年前文在寅さんと戦って負けた保守系野党の洪準杓さんという議員がいるのですが、この人いまは政党を辞めて、無所属なのかな。その李さんが元の政党に復帰するかどうかというときに、「ドカン」と一言言ってしまったようですね。李在明さんという京畿道の知事さんは同じ与党でも文在寅さんとはあまりよくないのです。だから京畿道の知事さんがもし大統領になったら、「文在寅さんは1年持たずに監獄に行くぞ」と言ったのでしょう。これはいかがなものかと思いますし、相変わらず激しい言葉なのかも知れませんけれども、そういう形で来年の大統領選に向けてジャブが始まっているということなのだと思います。
飯田)李在明さんは、左派の市民活動家で弁護士であり、文在寅さんと似たような経歴に見えますが。
宮家)日本にはもっと厳しいと言われている人です。それがいいかどうかは別として、我々にはまだ時間があります。いますぐにどうのこうのと言うことはないのだけれど、やはり日韓関係がいまのままでいいわけがないでしょ。対北朝鮮政策に関してもトランプ時代のようなやり過ぎはいけないということですから、日本としても朝鮮半島の動向に注目する時期が2021年後半から始まるということだと思います。
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