台湾のアメリカとの経済関係強化は安全保障上重要~米国務長官、台湾との貿易投資協議再開を示唆

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月9日放送)に数量政策学者の高橋​洋一が出演。対中国包囲網、TPPと台湾について解説した。

台湾の蔡英文総統(台湾・台北)=2020年8月12日 EPA=時事 写真提供:時事通信

ブリンケン国務長官~台湾との貿易・投資協議再開を示唆

アメリカのブリンケン国務長官は6月7日、2016年から中断している台湾との貿易・投資協議について、再開もあり得るとの考えを示唆した。

飯田)アメリカの下院外交問題委員会で、このことについて言及があったということです。

同時に日本はTPPに台湾を入れるべき

高橋)安全保障で台湾がどちらにつくかという話ですが、中国につくはずがありません。そうすると民主主義国の方につくので、それでアメリカなのです。日本もTPPに台湾を入れるということを同時にやった方がいいですよ。アメリカはTPPに入っていないから、このようにバイの話しかできないわけです。

飯田)二国間の。

高橋)台湾にとって、アメリカと経済関係を強めるということは、安全保障上とても重要なのでいいことなのです。でもクアッドの枠組みでやっているから、日本やオーストラリアも入っていて、安全保障のパートナーでしょう。そうなると、裏側の経済の話として出て来るのはTPPなのです。TPPに仮に台湾が入れば、対中国の包囲網は当初の目的そのままに叶いますよ。そして安全保障上でも台湾をTPPに入れておいた方が、いろいろなサプライチェーンに関する半導体の話など、日本にも有利になるのです。だからアメリカの貿易・投資協議とともに、日本はTPPも同時並行した方がいいと思います。

飯田)G7サミットでは、サプライチェーンの話は出ますよね。

高橋)出ます。だから入れておいた方がいいのです。台湾自体は、実はTPPに入りたいのですよ。だから入ったらよろしい。安全保障の方面で日本もオーストラリアも一緒にやると言っているのだから、経済面の話としてはTPPですよ。アメリカがもしTPPに入っていたら、「台湾がTPPに入る」で終わってしまうけれど、アメリカは入っていないからこういう形になるのです。

経済面と安全保障面で民主主義陣営を固める

飯田)アメリカも国内事業等々で、TPPに復帰するのはなかなか難しいと。

高橋)すぐには難しいですが、いずれは復帰します。対中国包囲網を敷くのであれば、安全保障の観点と経済の観点の両方になります。経済と安全保障は、「経済安全保障」という考えがあるくらい表裏一体なのです。

飯田)表裏一体。

高橋)TPPはトランプさんが勘違いしてしまったところがあるのだけれど、当初の目的は中国包囲網でしたから。これで長期的には、当初の目的通り、対中国経済包囲網になると思います。アメリカの国益にもなるしね。いろいろなことを考えて、ブリンケンさんの話は「経済面と安全保障面で民主主義陣営を固める」という動きの1つだと思います。

飯田)特にTPP、投資に関する協議もそうですけれども、非関税障壁も含めて自由化をしようという話。

高橋)特に投資の話になると、中国は絶対にそういうものには参加できないのです。社会主義体制だから、資本の自由ができない。だからこういう分野では、民主主義国と非民主主義国の差が出るのです。

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