ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月18日放送)に外交評論家で内閣官房参与の宮家邦彦が出演。沖縄を除く9都道府県で解除する方針が決まった緊急事態宣言について解説した。
緊急事態宣言~沖縄以外の9都道府県で解除へ
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政府は6月17日の新型コロナウイルス感染症対策本部で、20日が期限の緊急事態宣言について、沖縄以外の9都道府県を解除することを決めた。このうち東京や大阪など7都道府県は、21日から宣言に準じた「まん延防止等重点措置」に移行する。なお沖縄県に発令中の緊急事態宣言は延長するとのことである。
飯田)18日は新聞各紙一面でこれを取り上げています。
宮家)私もこれから2本目のワクチンを打つのです。できれば6月中に打ちたいと思っていて、予約を取っているのですけれども、増えていますよね。
飯田)例の大規模接種センターも18歳~64歳へと対象を広げています。
飲食店への制限はどうなるのか
宮家)しかし、飲食店への制限はどうするのでしょうね。あちらを立てればこちらが立たない。お酒を飲んだら感染者数が増えてしまうけれども、飲まなければ人々のフラストレーションが溜まります。私だって外に出て1杯飲みたいと思うときがありますよ。
飯田)蒸し暑くなって来ると、少しリフレッシュメントと言って。
宮家)フラッとどこにも行けずに、まっすぐ家へ帰るのだけれど、我慢ですね。
飯田)感染対策をしているところであれば、「営業してもいい」というお墨付きを与える試みをしている自治体もあるのですが。
宮家)うまく行く場合もありますが、これからどんな新型の変異株が来るかわかりません。そういうことを考えると、まだ安心はできないということでしょうね。
やはり教育は“対面”であることに意義が
飯田)1年半くらいこの生活が続いて、いろいろなところに影響が出ています。宮家さんは大学でも教えていらっしゃいますが、どのような影響が出ていますか?
宮家)きょう(18日)大阪に行って、明日(19日)ゼミを対面でやることに決めました。この1年以上、オンライン授業しかやっていないのですよ。
飯田)そうですよね。オンライン授業になってしまいますね。
宮家)偉そうなことを言うつもりはないけれど、やはり教育は「対面でなんぼ」というところがあるのです。人の息吹や皮膚感覚や勢いやエネルギー、オーラなど、そういうものは、ネット上では伝わらないのですよ。
飯田)安全保障やディベートを中心に授業をやっていらっしゃるのですか?
宮家)今回はゼミをやりますが、通常はゲームをやっています。やはりを直接学生の目を見ながら話をしたいのですよ。
飯田)基本的なところを教科書で進めるという授業ではなく、ゲームをやるとなると、まさに目の前の人の息吹などが判断を変えますよね。
宮家)それが教育の場のポイントだと思うのですが、あまりにもいまの新入生はかわいそうです。本当の意味の授業がないのだから。私にも若干のリスクはありますけれども、行ってみんなと会って来たいと思っています。
飯田)技術革新でできることはあるけれども、できないところ、感じられないところも当然あるのですよね。
宮家)1回学生に会いたいのですよ。とにかく。そうしないと何となくピンと来ないのですよね。
飯田)確かに。そこいる人が、リアルかバーチャルか。
宮家)そうです。人間とロボットは違いますから。目線と映像もこれまた違います。
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