小池都知事「静養」で危ぶまれる都民ファーストの“都議選”
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月23日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。小池東京都知事が過度の疲労で静養するというニュースについて解説した。
小池都知事~過度の疲労で静養
東京都は、小池知事が過度の疲労により静養が必要となったため、今週は公務を離れると6月22日夜に発表した。小池知事は23日で開催まで1ヵ月となる東京オリンピックの開催都市のトップとして、新型コロナウイルス対策の陣頭指揮にあたりながら大会に向けた準備を進めて来た。都知事の代理は多羅尾副知事が務める。
都議選は25日告示~第一声はどうなるのか
飯田)昨日(6月22日)の会議で声がかすれていたということが報道されていますが、一方で都議選の告示は25日に控えています。
高橋)丈夫な方だと思っていたのですけれど。先週は菅さんと会っていたのですよね?
飯田)19日に菅さんと公邸で会談をしていたということです。
高橋)政治家ですから、選挙である都議選はいちばん重要です。告示が25日ですが、このときに出て来るのかどうか。
飯田)今週いっぱいの静養だということが発表されております。
高橋)ちょっと無理になってしまいますかね。
飯田)ただ、第一声というものは注目されますよね。
高橋)そこは政治家でしたら欠かせないではないですか。最初が重要ですからね。
トップシークレットである政治家の健康情報
飯田)政治家の方の健康情報は、トップシークレットだと言われます。
高橋)本人は言わないし、秘書にすら言わない人もいますからね。
飯田)秘書でもわからないということであると、この発表は「思い切ったな」とも思うわけですが。
高橋)告示にギリギリ間に合わせるということかも知れないしね。
選挙のなかでの有事のような対応に追われる東京都知事
飯田)一方で、コロナ対応等々というところ。東京都という大きな組織を動かすのは、やはり体力がいるものなのですか?
高橋)いろいろな案件が挙がって来ますからね。聞くだけで時間がかかると思います。特に小池さんは会見もしているから、下から上がって来る情報は捌かなくてはいけないという立場でしょうね。
飯田)大臣もやられていたとは言え、大きな組織をこれだけ長い期間、そして緊急事態で動かすというのは、そう経験できるものではありません。
高橋)コロナは有事のようなものではないですか。長くやればストレスも溜まると思いますよ。
小池都知事の第一声がないかも知れないというなかで、都民ファーストは都議選を戦えるのか
飯田)ただ、オリンピックの前でトップ不在ということになると、いろいろ支障も出て来ると考えられます。もちろん職務代行の方は立てますが。
高橋)執務よりは政治の方ですよね。都議選での都民ファースト、少し分が悪いでしょう。
飯田)そのような報道もされています。
高橋)確かにそうだと思いますよ。前回は自民党が落ちたけれど、今回は違うのではないですかね。
飯田)前回、4年前の都議選というのは……。
高橋)落ちて都民ファーストが伸びたのだけれど、それが今回ひっくり返りそうだという予想があります。そういうときに都民ファーストの小池さんが表に十分に出ることができない。特に第一声がないということになると、象徴的になってしまうのではないですかね。
飯田)前回の都議選のときは陣頭指揮という形で、先頭に立ってやっていました。
都民ファーストの都議選の公約~精査されていない
高橋)緑旋風というのでね。でも小池さんは国政に戻るという話も出ているから、そちらの方も気になりますよね。もし健康問題でしたら。
飯田)特に、自民党・党本部の二階幹事長と通じているのではないかということも言われていますが。
高橋)でも都民ファーストの都議選の公約には正直、「苦しいな」と思いました。
飯田)苦しいと思った。
高橋)東京五輪の開催にあたって、「国が有観客を強行開催するならば」と書いてあったのだけれど、国には主債権がないから、そもそも公約が成り立たないですよね。公約を見たときに「これは違うな」と思いました。あまり精査されていないような感じがしました。
飯田)各党のオリンピックに関してのスタンスというのは、共産党は反対。
高橋)立憲民主党は「延期または反対」と言っていますが、もう始まってしまうのです。
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