アストラゼネカのワクチンを緊急事態宣言地域に配送する理由
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月11日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。アストラゼネカ製ワクチンを6都府県に順次配送するというニュースについて解説した。
アストラゼネカ製ワクチンを6都府県に順次配送
河野太郎ワクチン担当相は、英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチン約5万2千回分を、8月16日から初回分として東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、沖縄の6都府県に順次配送することを記者会見で明らかにした。
飯田)ワクチンをどう打って行くかというところですけれども、ようやくアストラゼネカのものも使うようになった。
ワクチン接種がうまく行っていないところをキャッチアップする
高橋)世界中どこでも原則は、「感染の厳しいところから打って行く」ということです。日本も都道府県で見ると、ワクチン接種がうまく行っているところは、感染者数が少ないのです。緊急事態宣言を出しているところは、日本国内ではワクチンの進捗率が遅いところばかりです。沖縄や東京、大阪もそうです。日本国内で見ると、進捗率が悪い方が感染も高い。緊急事態宣言地域にアストラゼネカ製ワクチンを配送するということは、ワクチン接種がうまく行っていないから、そこをキャッチアップするという意味なのです。
このようなときに自治体の能力の差が出る
飯田)都道府県でも人口がバラバラなので、同じ数を出しても進捗力で考えると、人口の多いところが低くなるのは当然。
高橋)沖縄などはなぜ低いのだということもあるので、人口だけでは割り切れないところもあります。都道府県の体制というのもあります。
飯田)事務処理の能力など。
高橋)こういうときに差が出てしまうのです。接種券の配り方を少し間違えるだけで、進捗が悪くなります。
飯田)確かにそうですね。自衛隊がやっている大規模接種センターなども、接種券がないと予約できない。そうすると、そこで1つ選択肢がなくなってしまう。
高橋)埼玉県は多くのところで接種券が届いていないようです。
飯田)いま必死になって配っているところもあるかも知れませんが、「まだ手元にない」という方がね。
高橋)配らなくてもオンラインでできると思うのですが、なぜできないのかわからないですね。
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