“異世界転生作品”大ヒットの理由が明らかに 悲しみに寄り添った作品『私の息子が異世界転生したっぽい』の魅力

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12月19日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、かねもとによる漫画作品『私の息子が異世界転生したっぽい』のおすすめポイント3つを紹介した。

“異世界転生作品”大ヒットの理由が明らかに 悲しみに寄り添った作品『私の息子が異世界転生したっぽい』の魅力

番組内では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『私の息子が異世界転生したっぽい』をピックアップ。交通事故で17歳の息子を失った母親が、「息子は死んだのではなく異世界に転生したのだ」と考え、今流行りの“異世界転生もの”の作品に詳しい元同級生のオタクに相談しに行くところから物語が始まる。

今回吉田は、この漫画のおすすめポイント3つを解説した。

吉田:おすすめポイントその1は「異世界転生の意味が明らかになる漫画」。異世界に転生する漫画っていうのが1つや2つだったらいいけど、今日本中世界中で何百も名作があって、大ヒットジャンルなの。で、何で大ヒットジャンルになってるのかっていうのが、この作品を読んでいるうちに明らかになるんです。

CUBERS・末吉9太郎(パートナー):え~!?

吉田:おすすめポイントその2は「悲しみに寄り添う物語」。お母さんからすると、息子さんが亡くなっちゃうなんて、最大の不幸じゃないですか。最大の不幸があったときに、人間ってそのままだともう気持ちがおかしくなっちゃうわけですよ。悲しみに崩れちゃったりする。実際の世界で、辛いことばっかりあるっていう生活をしてる人はいっぱいいるわけじゃない。そういう人たちって、異世界転生ものがあるから生きがいがあったりするわけじゃないですか。だから今こんなに世の中で流行ってるんだっていうのが、この辛い思いをしたお母さんの物語を通じて分かる。悲しみに対していろいろ介抱するっていうことで、グリーフケアっていう言葉があるんだけど。ライトノベルをベースにして、ヤンキー(のお母さん)とオタクの人のコメディみたいにも読めるんだけど、実はその奥に深いグリーフケアの物語があるんですよ。どうやってお母さんが癒やされていくのかっていうのが、この中にすごく出てくる。

末吉:そうなんだ……。

吉田:おすすめポイントその3は「原作が同人誌」。これ実は、『週刊スピリッツ』で連載してるんですけど、元々同人誌が面白すぎて、プロの目に止まって。原作者はかねもとさんっていう方なんですけど、作画のシバタヒカリさんっていうものすごい絵の上手い方が、再構成してもう一度描いてるんですよ。物語の面白さと絵のすごさが、両方折り紙付きという作品だったりするんです。

作品の魅力をたっぷり語った吉田。この作品は、原作者・かねもとが描いた自主制作版をベースに、エピソードや設定を新たに膨らませたフルVer.として第1集が絶賛発売中で、吉田も帯のコメントを担当しているという。作品に関する詳細は、公式サイトでチェックすることができる。

番組情報

ミューコミVR

毎週日曜日 23:30 - 24:30

番組HP

ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那(ZOC)、末吉9太郎(CUBERS)を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!

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