丁寧な取材で描かれた“精神科ナース”のじんわり温かい漫画作品『こころのナース夜野さん』の魅力

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11月7日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、水谷緑による漫画作品『こころのナース夜野さん』のおすすめポイント3つを紹介した。

番組内では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『こころのナース夜野さん』をピックアップ。この作品は、精神科ナースの夜野さんが、心の痛みや孤独に向き合いながら患者や同僚たちと交流していく物語となっている。

今回吉田は、バーチャルアイドル・相羽ういはをゲストに迎え、この漫画のおすすめポイント3つを解説した。

吉田:おすすめポイントその1は「“お涙ちょうだい”ではない」。こういう精神科の看護師さんの話で、患者さんとの交流とか描いたら、みんな最後は涙を流しながら……みたいな感じになるじゃないですか。全然そうじゃないんですよ。本当にあったことを淡々と繋げて、解釈して書いてるんですよ。

相羽:実話なんですね!

吉田:おすすめポイントその2は「すごい取材力」。水谷緑さんは、これを書くときにいろんな精神科のある病院に実際に行って、患者さんとか先生とか看護師さんの話をめちゃくちゃ聞いてるの。漫画家さんが自分でそこまでしてるんですよ。(精神科の)本もいっぱい出てるから、それで取材して作ればいいじゃんって思うじゃないですか。水谷先生は全然そうじゃないくて。普通の人にはない取材力。漫画家さんを超えてジャーナリストみたい。社会復帰した患者さんが一番嬉しかったことって何かっていうと、パソコンを使うと(起動時に)“ようこそ”って出たりするじゃない?それがすごく、心の癒やしだったりするんだって。ほかのものと心が通った瞬間を、患者さんがそう感じるんだって。普通の文献に書いてあっても分かんないけど、漫画にすると分かるでしょ?

ZOC・西井万理那(パートナー):興味深い!

吉田:おすすめポイントその3は「これはフィクションである」。取材していて、事実ではあるんですよ。事実なんだけど、それを“こういう風に感じた”っていうのは、基本的には夜野さんっていう架空の登場人物が感じてるわけ。大切なのって、実はそっちじゃない?「〇〇%の患者さんはこういう反応を示します」とかそういうことよりも。水谷さんがいろいろと取材して思った感想を、夜野さんが言ってたりするんですよ。(精神科には)いろいろとセンシティブな事情がすごく多いから、漫画に描かれたくない人もいるけど、患者さん本人のことではなくてドラマの登場人物として描くなら、その取材で得た一番すごい話を物語にできるっていうのもあって。絶対にみんなが知らない話を丁寧に取材して、それを普通に論文にするんじゃなくて漫画にして出している。水谷さんが思っていることは「人間ってすごいな」ってことだから、お涙ちょうだいじゃなく淡々と、でもじんわり温かい物語になっているという漫画なんです。

『こころのナース夜野さん』をピックアップした理由3つを紹介した吉田。この作品は、現在『月刊!スピリッツ』で連載中となっており、コミックスは最新4巻までが発売中となっている。

番組情報

ミューコミVR

毎週日曜日 23:30 - 24:30

番組HP

ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那(ZOC)、末吉9太郎(CUBERS)を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!

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