ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月18日放送)に東京大学先端科学技術研究センター専任講師の小泉悠が出演。北朝鮮が1月17日に日本海に向けて弾道ミサイル2発を発射したというニュースについて解説した。
北朝鮮が1月17日、弾道ミサイルを2発発射
韓国軍は、北朝鮮が1月17日午前、平壌市の順安飛行場付近から日本海に向けて、短距離弾道ミサイルと推定される飛翔体を2発発射したと発表した。飛行距離はおよそ380キロメートルで、高度はおよそ42キロメートルだったとしている。2022年に入ってから4回目の発射となる。
今年はじめに2回連続で撃ったものは、グアム付近までを狙った中距離弾道ミサイル
飯田)5日、11日、14日、17日と発射が相次いでいます。ここでは東京大学先端科学技術研究センター専任講師で、ロシアの軍事・安全保障政策がご専門の小泉悠さんに伺います。今年(2022年)に入り、4回発射している北朝鮮のミサイルについて、性能はどういうものでしょうか?
小泉)いろいろなものを撃っているのですけれども、今年のはじめに2回連続で撃ったものについては、いわゆる「極超音速ミサイル」を目指したものです。通常とは違う軌道を飛べるようにしていますし、写真を見ると、ブースターがかなり大きいので、グアム付近までを狙った中距離弾道ミサイルだと思います。飛行軌道だけではなく、射程の長いミサイルを北朝鮮は撃ちはじめているということです。これは米朝間で大きな課題になって来ると思います。
飯田)5日、11日のものと、14日、17日のものは違うのですか?
小泉)5日、11日のものは新型なのですけれども、その後のものは、17日のミサイルも含めて、以前から撃っているものです。2つのことが同時に起きていて、新型ミサイルの実験をしているという部分と、既に配備されているものの訓練が、同時に行われているのです。何らかの政治判断で、「いまなら集中的に撃っていい」という指示が上から来ているのだと思います。
番組情報
忙しい現代人の朝に最適な情報をお送りするニュース情報番組。多彩なコメンテーターと朝から熱いディスカッション!ニュースに対するあなたのご意見(リスナーズオピニオン)をお待ちしています。