「フルーツ=果糖」とは限らない 世界的に果物消費量がダントツ低い日本人の“誤解”とは

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フルーツ研究家の中野瑞樹さんが、1月23日(日)に放送された、女優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)にゲスト出演。日本人の果物消費量は国際的に最低水準であることや、フルーツへの誤ったイメージについて語った。

「フルーツ=果糖」とは限らない 世界的に果物消費量がダントツ低い日本人の“誤解”とは

中野さんは京都大学の農学部で学び、そのあと東京大学の工学部で教員を務める。東大教員時代にフルーツに目覚め、2009年9月28日から12年以上も、フルーツを中心に99%以上、果実だけの食生活を継続中。

セミナーなどを通じて、「フルーツは甘いから食べ過ぎ注意」「果糖が入っているからダメだ」というイメージが広がり過ぎていると知り、『これは誤解が大きすぎる!』と感じたという中野さん。“果実だけ生活”をスタートした理由について「フルーツを食べ過ぎたらダメだって言うけれど、食べ過ぎについてしっかり調べた実験はないんですよ。だったら僕がやってやろう! と思って始めたんです」と説明。上手な果物の取り方を紹介した。

戸田:私たちのイメージだと「フルーツ」=「果糖」みたいな。実際はどうなんですか? 私は本当にフルーツが好きで、ぶどうを一房食べると「取り過ぎだよ!」って言われるんですけど。

中野:まず「フルーツ」=「果糖」とは限らないです。果糖だけ取ったらそれは悪いかもしれないですが、いろんな栄養がいっぱい入っている、総合栄養食品なんです。

戸田:そうなんですね。

中野:日本は特に、世界的に見てフルーツを食べていないんです。

戸田:そうなんですか?

中野:175の国と地域の中で日本は152位ですよ。

戸田:えっ!

中野:先進国でダントツ最下位。さらに東アジア、中国や韓国、北朝鮮よりも日本はフルーツの消費量が少ないです。

戸田:意外ですね。

中野:国は「毎日200グラムは取りましょう」と言っているのですが、「フルーツを食べ過ぎたらいけない」「フルーツは甘いから」「果糖が入っているから」とか、そこばかり言われるんですよね。それもあって食べない人が多いのかもしれません。

戸田:なるほど。

中野:ちなみに、ぶどうで言うなら、フルーツによって血糖値の上がり方は違うし、どのタイミングで食べるかによっても違うし、個人差はありますが、特に朝の空腹状態の時は血糖値が上がりやすいです。

戸田:はい。

中野:だから、朝イチはちょっと少なめにフルーツを取るのがポイントです。

戸田:朝は少なめ、ですね。

中野:夜は、昼ご飯とかを食べているから比較的上がりにくいです。だからちょっと増やしても大丈夫。1回の食べ過ぎには注意しましょうということで、こまめに食べれば全然問題ないです。

戸田:じゃあ1回で一房食べるのは、特に朝は良くないですね。

中野:ただ、食べたいのであれば、食べ方があります。野菜と一緒に食べるといいですよ。(血糖値が)上がりづらくなります。野菜とフルーツって無いものを補える関係で、栄養的にも補える関係と、相性はとてもいいですよ。

どんな食べ物でも言えるが、フルーツも一度にたくさん食べるのは良くないと語った中野さん。多めに食べたい時のアドバイスとして、フルーツと野菜を一緒に食べること、夜なら血糖値が上がりにくいことなどを紹介した。

番組情報

戸田恵子 オトナクオリティ

毎週日曜 14:00-14:30

番組HP

女優・戸田恵子が大人のクオリティ・オブ・ライフ(上質で豊な生活)をエンジョイするための「人・モノ・コト」にフォーカスする番組です。
大人の会話が弾むプチトリビア、大人が生活に取り入れたくなる情報をお届けする30分。ぜひお付き合いください。

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