羽生結弦「このメインリンクで滑るのは最後だなと思った」と語った意味

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月15日放送)内の「北京 TODAY’S REPORT」に、現地(北京)からニッポン放送・洗川雄司アナウンサーが出演。2月14日に行われた羽生結弦選手の記者会見について解説した。

羽生結弦「このメインリンクで滑るのは最後だなと思った」と語った意味

【北京五輪2022】<フィギュアスケート 男子FS フリースケーティング>羽生結弦のフリースケーティングの演技=2022年2月10日、首都体育館 写真提供:産経新聞社

いろいろなことを考えた ~それでもここで滑りたかった

北京冬季五輪フィギュアスケート男子で4位だった羽生結弦選手が2月14日、北京で記者会見を行った。

飯田)北京 TODAY’S REPORT、現地・北京とつなぎます。冬季オリンピックレポーター、洗川雄司アナウンサーです。洗川さん、おはようございます。

洗川)おはようございます。日本でも話題になっていると思いますが、昨日(2月14日)夕方、北京市内では羽生結弦選手の記者会見が行われました。10日にフリーの演技を終えて、昨日は4日ぶりにリンクで練習を行った羽生結弦選手。まず、昨日の練習を終えたときの気持ちについて語っていますので、お聴きください。

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羽生結弦選手)もちろん、いろいろなことは考えました。自分が4回転半というものに挑んだこと、そして成功させきれなかったということ。そして、いままで頑張って来たこととか、道のりだとか。そして、その道のりの価値とか、結果としての価値とか、いろいろなことを考えました。足首が痛いというのもあって、きょう練習であまりジャンプをやってはいけないと思ってはいたのですけれど、痛み止めも飲んでいます、かなり強いものを許容量以上に。それでもやはり、ここで滑りたいなと思って、ここで滑らせていただきました。

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サポートしてくれる方に感謝する3日間だった

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羽生結弦選手)そしてこの3日間、オリンピックのことについてももちろんですし、いままでのことを考えていたなかで、僕は本当にいろいろな人に支えられているのだなということと、この足首に関しても、今回この3日間ですごくたくさんケアしてくださったりとか、本当にまだ歩くのでさえもちょっと痛いですけれど、それでも最大限治療をしてくださったりとか、本当にサポートしてくださったりとか、食事の面でも栄養の面でもケアしていただいたりとか、本当にたくさん支えていただいているので、それにもっと感謝したいなと思わされた3日間だったと思っています。

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大きな拍手をいただき、感謝したいと思った ~現役続行の意向を示す

洗川)去年(2021年)10月ごろに痛めていた右足首ですが、フリー前日の練習のとき、着地の際に右足を痛めていて、痛み止めを飲まなければいけない、棄権して安静にしなければならない状態だったのです。また、今後の目標についても気になるところなのですが、次のように羽生選手は答えています。

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羽生結弦選手)自分の演技自体が結果として、勝敗としてよかったかどうかと言われたら、ベストなものではなかった。それでも、「すごく残念だったな」という雰囲気に包まれなかった。大きな拍手をいただいて、それにやはり感謝したいなと思ったのと、あと実際に目に見えてはいないのですけれど、きっとこのカメラ越しの向こうにたくさんの人たちが応援してくださっていて、地元の方も含めて、そして被災地の方も含めて、日本だけではなく、いろいろな国々から見てくださっているのも、オリンピックならではだし、そういう方々にも感謝を込めたいなと思いました。いつも氷に挨拶するのですけれど、このメインリンクで競技するのは最後だなぁと思って、先ほども言ったようにちょっと苦しかった部分もあったのですけれど、やはりこの氷が好きだなぁと思って感謝していました。

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洗川)「このメインリンクで滑るのは最後だな」という言葉があったのですが、これは決して現役についてということではなく、オリンピックというのは特別だということです。「羽生結弦として大好きなフィギュアスケートを極めて行きたい」ということで、現役続行の意向はしっかりと示していました。

飯田)真摯な言葉ぶりが本当にすごい選手ですね。

洗川)清々しい表情で話していたのが印象的でした。

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飯田浩司のOK! Cozy up!

FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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