黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」（2月22日放送）にプロサウナ―の濡れ頭巾ちゃんが出演。サウナに入る場合のルーティンについて語った。

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黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。2月21日（月）～2月25日（金）のゲストはプロサウナ―の濡れ頭巾ちゃん。2日目は、サウナのルーティンについて---

黒木）サウナの入り方は、人それぞれお好きなやり方でいいということなのですけれども、濡れ頭巾ちゃんにはルーティンがあるのですよね？

濡れ頭巾ちゃん）サウナというのは、サウナだけにあらずでして。水風呂とセットになっております。そして休憩、できれば露天風呂の傍にある椅子などに腰かけて、外気浴を浴びる。その「サウナ～水風呂～外気浴」をワンセットにしてサウナであるというようなことを言います。

黒木）そのセットで。

濡れ頭巾ちゃん）通常はまず体の汚れを取り、頭を洗ってからサウナに入るのですけれども、私の場合、体を洗ったあとに、先に水風呂に入りまして、そこからサウナ～水風呂～休憩というように水風呂に先に入ります。

黒木）その「サウナ～水風呂」を3往復くらいなさる。

濡れ頭巾ちゃん）大体それくらいですね。

黒木）最初の水通しの時間というのは？

濡れ頭巾ちゃん）水風呂も施設によって温度設定が違うのですね。長く入れるような高めの温度のところもありますが、冷たすぎて「サッ」としか入れないということもございます。そのときどきであまり考えずにやっています。

黒木）まずは最初に水通しをすると。

濡れ頭巾ちゃん）以前は水通しをする前にサウナを先に入っていたのですが、1回目のサウナから気持ちよくならなかったのですよね。サウナに入る前に1度、体をクールダウンさせてから、サウナに入った方が、1回目のサウナから気持ちのいい「ととのい」が得られることに気付きまして。それ以来、そのルーティンにしています。

黒木）足元から水をかけて、徐々に冷たさに慣れて行くというような感じですか？

濡れ頭巾ちゃん）人間は手や足先がいちばん熱さや冷たさ感じやすいのですよ。一気に「スッ」と入る。スムーズに入って行くのがポイントかも知れません。

黒木）その水通しをすることによって、1回目のサウナから気持ちよくサウナが楽しめるし、頭に乗せた濡れ頭巾がとてもいい感じで喜びにいざなうという感じなのですね。

濡れ頭巾ちゃん）おっしゃる通りでございます。

濡れ頭巾ちゃん

黒木）自分と向き合えるというのでしょうか？　それがまた素晴らしいとおっしゃっていますけれども。

濡れ頭巾ちゃん）サウナ室には当然、裸で入りますし、携帯電話も持ち込むことができません。テレビや音楽がかかっている場合もありますが、無音である場合が多く、集中しやすい状態になっています。そして暑いですから、いろいろなことを考えられないのですよ。

黒木）暑くて。

濡れ頭巾ちゃん）「暑いなそろそろ出ようかな」くらいしか考えられないのです。そういうことは意外とないのです。普段の生活では、いろいろなことを考えてしまって、脳が過剰に働いてしまうこともあるのですけれども、そこをある程度クリアにできる。そういう瞬間が気持ちいいですね。

黒木）「無の心境」になれるのですか？

濡れ頭巾ちゃん）はい。で、さらにそこから水風呂に入ります。

黒木）するとまた気持ちいいですよね。

濡れ頭巾ちゃん）そうなのです。そして、そこからまたサウナに入りたくもなりますし、一旦、休憩して、外の空気を浴びながら、鳥の声なども聴いて、気持ちいいなと。そうすると何も考えなくなるのです。「気持ちいい、楽しい、生きていてよかった」と、そういうことしか考えなくなります。余計なことが霧散して行くのですね

黒木）そのような楽しみ方があるのですね。サウナには。

濡れ頭巾ちゃん）そうです。

濡れ頭巾ちゃん

黒木）で、最後にご飯を食べると。

濡れ頭巾ちゃん）汗をかいてサウナに入っていると、お腹がペコペコになるのですけれども、そのあとに食べるご飯は何を食べてもおいしいです。

黒木）トータルとしてどのくらいですか？　場所にもよると思いますけれども。サウナの施設の。

濡れ頭巾ちゃん）1時間くらいのときも、3時間くらいいるときもありますし、1日中いるときもありますし、仕事が次に入っていたら20分くらいで出たりすることもあります。まちまちですね。

濡れ頭巾ちゃん

濡れ頭巾ちゃん（ぬれずきんちゃん）／プロサウナ―

■北海道･旭川出身。小学1年生でサウナデビュー。
■小学3年生で濡れタオルを頭からかぶる入浴スタイル（濡れ頭巾方式）を確立。
■全国のスパ･サウナ施設をめぐり、独自の目線で検証するブログ「湯守日記」の執筆者。このブログは「日本で最も内容の濃いサウナブログ」と言われている。
■サウナと水風呂で心身を整える「ととのう」の言葉の生みの親。愛好家たちが当然のように使用し始め、今年のユーキャン新語･流行語大賞にもノミネートされた。サウナを知り尽くした「レジェンド･サウナ―」として知られている。
■BS朝日で放送の『サウナを愛でたい』など、メディアにも出演。またポッドキャストにて『濡れ頭巾ちゃんのサバナ』を配信中。