いまこそ原発再稼働の“議論”をするべき「これだけの理由」  佐々木俊尚

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ジャーナリストの佐々木俊尚が4月6日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。原発の再稼働について解説した。

2021年10月17日、東京電力福島第一原子力発電所を視察する岸田総理~出典:首相官邸HP(https://www.kantei.go.jp/jp/100_kishida/actions/202110/17fukushima.html)

イギリスが2050年までに最大7ヵ所の原発を新設する方針

ロシアによるウクライナ侵攻で、資源を海外に依存する日本が経済安全保障の強化を前倒しする必要性は一段と強まっている。

飯田)ウクライナ情勢により、いろいろなところに影響が出ています。佐々木さんもリツイートされていらっしゃいましたが、エネルギー事情に関しても、イギリスが2050年までに最大7ヵ所の原発を新設する方針だということです。

佐々木)イギリスは北海油田を持っていて、EU最大の原油輸出国と言われていたのですが、北海油田は枯渇してきているのです。

日本でもベースロード電源として原発が必要 ~世論調査で「再稼働すべき」が上回っている

佐々木)もともとイギリスはフランスと並んで、原発に関してはかなり積極的です。だから当然の方向なのだけれども、日本はどうするのかということです。今回「サハリン2」などに関しても、制裁をするのかしないのかで議論になっています。でも、制裁する場合は代替エネルギーが必要なのですが、再生可能エネルギーだけでは不安定なので、「ベースロード電源として原発は必要だ」という議論が増えてきているのです。

飯田)ベースロード電源として。

佐々木)先日の日経新聞の世論調査では、「再稼働を進めるべき」という意見が、既に「進めるべきではない」という意見を上回っているのです。

飯田)各社世論調査でも拮抗するか、上回るかくらいの結果が出ています。

佐々木)日経が行った調査の場合は、「再稼働を進めるべき」が53%で、「進めるべきではない」が38%。その前にあった朝日新聞の世論調査でも、こちらはまだ再稼働しない方がいいという意見が多いのだけれど、再稼働に「反対」が47%。過半数割れしています。世論が劇的に変わってきているのです。

実は大半の人たちが原発再稼働に賛成

佐々木)先日、大きな地震がありました。地震が起きて、「原発再稼働などあり得ない」という人がたくさんいました。そこで「福島の原発事故は、津波で全電源を喪失したので、必ずしも地震があるから危険というわけではない。地震で壊れたケースはないのです」という話をツイートしたら、「ふざけるな。地震のせいで津波が起きた」というリプライがたくさん来たのだけれど、3万回くらい「いいね」もされたのです。

飯田)「いいね」が。

佐々木)そのうち、引用コメントが来たのが800くらいで、文句を言っているのはその半分くらいなのです。

飯田)コメントで。

佐々木)まるで世の中全体が再稼働反対で、原発を嫌っているように見えるのだけれども、実はそう言っているのはごく少数の方々かも知れない。大半の人たちは大きい声では言わないけれども、実は「再稼働に賛成」なのだということが、徐々に見えてきているのです。

政府は再稼働に踏み込んだ議論をするべき

佐々木)SNSの意見だけ見ていると、声の大きい方に引きずられてしまうのだけれど、実はサイレントマジョリティは再稼働を支持している人が多いということが、世論調査を含めてツイッターの「いいね」数でも見えてきている。政府は世論を気にして、未だに再稼働に踏み込んだ積極的な発言をしていないですよね。一部の方を除いて。

飯田)そうですね。

佐々木)しかし、もうそろそろ踏み込んでもいいのではないでしょうか。ロシアのウクライナ侵攻でエネルギー危機になってきている以上、国民生活を考えれば、もう少し議論して欲しいですね。

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