知床観光船遭難事故 悪天候のなか、なぜ船を出したのか
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数量政策学者の高橋洋一が4月27日、ニッポン放送「飯田浩司のOK!Cozy up!」に出演。知床観光船の遭難事故について解説した。
複雑な地形の知床半島沖
北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船が遭難した事故について、海上保安庁は観光船が既に沈没している可能性もあるとして、早ければ4月末にも新たな態勢に加えた測量船で、水深100メートル程度のより深い海底まで範囲を広げ捜索する方針である。
飯田)「天洋」という測量船が昨日(4月26日)、東京・台場から出港しています。水中音波探知機(ソナー)を使って、より深い海底の状態を確認するようです。
高橋)知床はとても深いところもあって、かなり地形が複雑らしいですね。
飯田)すり鉢状の地形もあったり、海流によっては渦を巻くところもあるようです。3歳の女の子が発見された海域は、知床の岬の東側です。そして、その先にあるのが国後島ということで、ロシアの海上保安当局とも話をすることになっているようです。
国土交通省が特別監査を実施
高橋)「波が高いのになぜ出てしまったのか」という素朴な疑問はあります。
飯田)安全の規定がどこまであったのか、国土交通省が特別監査に入っているということです。このような事故が起こってしまい、今後は規制の在り方等々が議論になるでしょう。
高橋)他の会社の船が出航しないなかで、なぜ行ったのか。船というのは危険です。一隻で行くと危ない場合があるので、複数で行くなど、義務づけるやり方はあるのではないでしょうか。
飯田)ハイシーズンであれば複数の船が出ているので、何かあってもすぐに救助できる可能性があったということですか?
高橋)報道によると、ツアーを開始していたのは1社だけということです。一隻だけで出るということは危険です。そのような規制くらいはできるのではないかと思います。
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