「『送料無料』は罪深い言葉」物流業界の様々な課題に元トラックドライバーが呈する疑問

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元トラックドライバーでフリーライターの橋本愛喜が5月19日(木)、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』に出演。物流業界で『働き方改革』が施行されると、どのような影響が出るのか解説した。

「『送料無料』は罪深い言葉」物流業界の様々な課題に元トラックドライバーが呈する疑問

※イメージ

『垣花正 あなたとハッピー!』月曜日~木曜日 8時~11時30分生放送


番組では「崖っぷちの物流業界 深刻なトラックドライバー不足にも直面」と題して特集。2019年に施行された『働き方改革』だが、物流業界では5年間の猶予が与えられており、働き方改革が本格的に始まるのは2024年からとなる。物流業界で『働き方改革』が施行されると、どのような影響が出るのか。

元トラックドライバーの橋本は、「物流業界で働き方改革が施行されると、ドライバーの勤務時間が減り、それによって運べる荷物も少なくなってしまう」と指摘。歩合制が多いトラックドライバーは、勤務時間が制限されることで、給料が減る危険性があり、それによって「生きていけなくなる」と、切実な声を上げるドライバーが多いのだという。結果的に、物流業界に『働き方改革』が施行されることで、深刻なドライバー不足が加速してしまうと危惧。

「『送料無料』は罪深い言葉」物流業界の様々な課題に元トラックドライバーが呈する疑問

橋本愛喜

また、橋本は物流業界の“付帯サービス”についても言及。そもそも、物流業界では、1990年に「物流二法」という規制緩和が実施され、それを機に新規参入する運送会社が1.5倍に増加。それにより業者同士での過当競争が起こり、付加価値として“サービス”をつける物流業者が増えたのだという。橋本は、「積み下ろし作業や、現場での検品、スーパーでの陳列、ラベル貼りなどの付帯作業を強いられてしまった」と語り、業者が増えたことで加熱する付帯サービスに疑問を呈した。

さらに、世間に浸透している“送料無料”という言葉。橋本によると、「物流業者の軽視に繋がっている」と話し、「送料無料という言葉がどれだけ罪深いか。この言葉によって「運賃は払わなくていいもの」と捉えられる。荷主からは『もっと安くしてよ』と言われ、断れば他の業者に仕事が流れてしまう。物流業界全体で送料無料という言葉に対して、疑問を呈していかなければならない」と私見を述べた。

「『送料無料』は罪深い言葉」物流業界の様々な課題に元トラックドライバーが呈する疑問

■番組タイトル:ニッポン放送 『垣花正 あなたとハッピー!』
~3月28日から番組リニューアル。月~水曜日は森永卓郎が週に3曜日生出演。『森卓
3DAYS』として、家庭の経済がプラスになるような話題や日々の性格に役立つ情報を
たっぷり紹介、経済アナリストの森永の視点で解説していく。
■放送日:毎週月曜~木曜 午前8時~11時30分
■出演者:
<パーソナリティ>垣花正
<コメンテーター>森永卓郎 (月~水)、中瀬ゆかり(木)
<アシスタント>那須恵理子(月・水)、熊谷実帆(火・木)
■番組メールアドレス:happy@1242.com
■番組ハッシュタグ:#垣
花正ハッピー

番組情報

垣花正あなたとハッピー!

FM93/AM1242ニッポン放送 月~木 8:00~11:30

番組HP

ふつーの男・沖縄県宮古島出身の垣花正がお届けする、ニッポン放送が自信と不安をもってお送りする朝のワイド番組!レギュラー・ゲストとのコンビネーションもバッチリ!今の話題をハッピーにお届けしていきます!

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