参院選に向け「突っ込まれることは避けたい」岸田政権

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ジャーナリストの鈴木哲夫が6月9日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。政府が閣議決定した経済財政運営の指針「骨太の方針」と、その中核となる成長戦略「新しい資本主義」の実行計画について解説した。

文化庁移転について話す岸田首相=2022年5月21日午前11時3分、京都市上京区の京都府庁(代表撮影) 写真提供:産経新聞社

経済財政運営の指針「骨太の方針」と「新しい資本主義」の実行計画

政府は6月7日、経済財政運営の指針「骨太の方針」と、その中核となる成長戦略「新しい資本主義」の実行計画を閣議決定した。

防衛費の増額と脱炭素社会への取り組み

飯田)「骨太の方針」と「新しい資本主義」実行計画についてですが、参院選における与党の公約の骨格にもなると言われています。

鈴木)骨太方針は、2023年以降の経済や財政の方針となります。新しい資本主義というのも、相変わらず具体的によくわからないところが多い。ただ、中身を見るとはっきりしているのが防衛費です。自民党の突き上げもありましたが、ここは踏み込んでいて、「5年以内にGDP比2%に近い形で」ということも入っています。

飯田)防衛費については。

鈴木)脱炭素社会についても、10年間でかなりの投資をするということです。どちらかと言うと、中長期的なことが多いですね。いま何をする、段階的に何をやっていくというよりは、中長期的な意味合いが大きい。

飯田)中長期的な。

鈴木)この2つは、いま世論が盛り上がっていて、「防衛費は増やした方がいい」という世論の支持もあります。また、脱炭素社会への取り組みについては、誰も否定するものではありません。

飯田)そうですね。

鈴木)自民党幹部の話では、積極財政派の安倍元総理に気を遣ったのではないかなど、いろいろと言われていますが、自民党全体の評価としては、やはり「参議院選挙を意識している」ということです。

参院選に向け、「トラブルは避けたい」岸田政権

鈴木)具体的に書けば書くほど、参議院選挙の争点になっていきます。全体的なイメージとしてはぼんやりしていますが、「中長期的なものでやりますよ」という姿勢を見せていく。逆に言うと、突っ込まれるところを避けたいということです。

飯田)突っ込まれるところを。

鈴木)選挙前にはパターンが2つあって、「選挙を利用して徹底的に売り込んでいく」という方法と、「大事に至ることは避けよう」という方法があって、今回は後者なのだと思います。

飯田)前政権の菅さんや前々政権の安倍さんなどは、どちらかというと前者のパターンで踏み込んでいくという感じでした。

鈴木)そうですね。「この方針でこのようにやりますよ」と、より具体的にアピールすることで選挙につなげていく。岸田さんはその逆で、とにかくトラブルは避けたい。この作戦ができるのは、いま内閣や自民党の支持率が高いからです。頭を低くしていくような色が出ているという評価で、「なるほどな」と思いました。それなら具体的には言わないよな、と。しかし、我々としては具体的に言って欲しいですよね。

飯田)そうでないと、これから投票しようというときに判断がつかないですよね。

鈴木)これを「国民がどのように見るか」ということだと思います。

野党がどこまで突っ込めるか

飯田)その辺りは選挙の論戦などで深めていくしかないという感じでしょうか?

鈴木)野党が突っ込めるかどうかですね。防衛費に関しても総額ばかりで、どこのお金が足りないのかなど、具体的な議論がありません。そのようなことも本当はイメージが欲しいのですけれどね。漠然としていて、総花的かなという気がします。

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