辛坊治郎「メディアが信頼なくす」 “宗教団体名隠し”報道に苦言
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キャスターの辛坊治郎が7月12日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。安倍晋三元首相の銃撃事件をめぐるメディアの報道姿勢に改めて苦言を呈した。
辛坊)安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件をめぐり、世界平和統一家庭連合(旧統一協会)に関することを書いてこなかったメディアですが、同連合が11日に記者会見を開いてからは、「これで(同連合に)文句を言われるリスクはなくなった」と判断したらしく、一斉に団体名を出し始めました。「メディアは書かなかった理由を説明しろ!」。私はつくづく、そう思いますよ。なぜなら、知らなかったわけではなく、知っていて理由も示さずに隠していたわけですからね。
メディアのこうした姿勢は最近、目に余ります。知り得たことを正しく伝えるのがメディアの基本的な常識、倫理であるべきにもかかわらず、どんどん隠す傾向になっています。隠す必要があるとは思えない情報まで隠すようにもなってきています。今回、メディアに対する信頼がなくなっていく様子をまざまざと見せつけられた感じがします。
今回のことで思い出したこともあります。統一教会(当時)の霊感商法に関するニュースをメディアが来る日も来る日も報じていた時代がありました。1980年代頃から90年代頃にかけてのことです。新興宗教に対しての批判が高まった時代でもありました。
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番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)