森永卓郎が予想「来年4月、円安は終わる」 その背景を解説

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経済アナリストの森永卓郎が7月25日(月)、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』に出演。4月から続く円安について「来年の4月に終わる」と予想した。

森永卓郎が予想「来年4月、円安は終わる」 その背景を解説

※イメージ

『垣花正 あなたとハッピー!』月曜日~木曜日 8時~11時30分 生放送

一部では金融緩和策から撤退し、日本の金利を引き上げるべきではないか、との声も上がっているが、森永は「いま金利を引き上げたら日本経済は即死状態になる」と断言した。「コロナ禍で中小企業を中心にものすごい借金を抱えている。緊急的な融資『無利子・無担保融資』は3年まで。つまり早く借りた企業で来年の5月から金利がついてくる」とし「まだ完全に景気は戻っておらず、そこで金利が上がったら、返済できる余力がない企業は潰れてしまう」と、金利引き上げによるデメリットを解説した。

また、森永は「円安は短期だと見ている」と持論を展開。「アメリカの消費者物価指数は9.1%で、目標値は2%。9%から2%まで下げるには、思い切り金融を締めなければいけない。賃金は5.1%上がっていて、物価は9.1%上がっている。つまり、アメリカの実質賃金はマイナス4%なんです。なぜこんなおかしい状況が続いているのかというと、借金してまで消費しているんです」と、現在のアメリカの経済状況を解説。

続けて「7月26日、27日に開催されるFOMC(アメリカ連邦公開市場委員会)では、アメリカの金利を決めるんですが、0.75~1%金利が上がって3%近くになる。今後も金利が上がれば、返済額も増えるので最終的に消費がドーンと落ちて、アメリカの景気は失速する。そうすると金利を下げるので、日米の金利差は縮む。為替は本来の水準に戻っていく」と円安が終わる仕組みを解説した。

では、現在の「円安・ドル高」はいつまで続くのか? 森永は「私は円安のピークは過ぎていると思っている。原油価格も小麦の値段も下がり始めているので、放っておけば来年の4月以降は物価が下がると思います」と予想し、この話題を締めくくった。

森永卓郎が予想「来年4月、円安は終わる」 その背景を解説

■番組タイトル:ニッポン放送 『垣花正 あなたとハッピー!』
~3月28日から番組リニューアル。月~水曜日は森永卓郎が週に3曜日生出演。『森卓3DAYS』として、家庭の経済がプラスになるような話題や日々の性格に役立つ情報をたっぷり紹介、経済アナリストの森永の視点で解説していく。
■放送日:毎週月曜~木曜 午前8時~11時30分
■出演者:
<パーソナリティ>垣花正
<コメンテーター>森永卓郎 (月~水)、中瀬ゆかり(木)
<アシスタント>那須恵理子(月・水)、熊谷実帆(火・木)
■番組メールアドレス:happy@1242.com
■番組ハッシュタグ:#垣花正ハッピー

◆radikoタイムフリーリンク
https://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20220725080000

番組情報

垣花正あなたとハッピー!

FM93/AM1242ニッポン放送 月~木 8:00~11:30

番組HP

ふつーの男・沖縄県宮古島出身の垣花正がお届けする、ニッポン放送が自信と不安をもってお送りする朝のワイド番組!レギュラー・ゲストとのコンビネーションもバッチリ!今の話題をハッピーにお届けしていきます!

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