数量政策学者の高橋洋一が7月27日、ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」に出演。石破元防衛大臣らの台湾訪問について解説した。
石破元防衛大臣らが台湾を訪問、蔡英文総統と会談へ
石破元防衛大臣ら日本の超党派国会議員団7人が、7月27~30日の日程で台湾を訪問する。一行は蔡英文総統と会談を予定しており、台湾国防部やシンクタンクとも意見交換する予定。
新行)一行は石破元防衛大臣、浜田靖一元防衛大臣が団長を務め、前原誠司元外務大臣、長島昭久・渡辺周両元防衛副大臣ら外交・安全保障政策に通じたメンバーを中心に構成されているということです。また台湾は26日、年に1度の大規模な軍事演習を開催しました。演習は中国軍による海と空からの攻撃を迎え撃つという想定で行われ、メディアにも公開されています。
高橋)日台にはいろいろなチャンネルがあり、安倍元総理や岸防衛大臣も有力なチャンネルを持っています。なるべく多くの国会議員の人が台湾に対するチャンネルを持った方がいいと思います。
新行)多くの人が台湾へのチャンネルを持つ。
台湾副総統を「ご指摘の人物」と表現
高橋)先日、台湾の副総統が来たときに「ご指摘の人物」と言っていましたが、お葬式に来ていただいたのに非礼ですよね。
新行)ありましたね。
高橋)外務報道官が言ったという話になっているのだけれど、最初に言ったのは林外務大臣なのです。林外務大臣がそのように言うので、外務報道官は違う表現が使えなくなってしまい、「ご指摘」と同じように言ったらしいのです。
新行)林外務大臣が言ったから。
高橋)役人の立場では、大臣が言ってしまうと、それを超えるのは大変なのです。普通の外交官であれば、「ご指摘」と表現すると、どのような反応がくるかということはわかります。
新行)そう言ってしまうと。
高橋)私がもしその立場であれば、「頼清徳さん」と名前を言います。(林外務大臣から「ご指摘」と言われたら)「ええ?」と聞き直して、もう一度「頼清徳さんですか?」と聞き直します。聞き直しただけですから、そうすれば名前を言ったことになるでしょう。
新行)なるほど。
高橋)役人の立場として、そのように機転を利かせた方がいいかなと思いました。そのまま「ご指摘」などと言ってはいけないですよ。
東アジアの数少ない民主主義国家として手を携えるべき
新行)台湾とつながって接点を持っていく一方で、そういうことがあると。
高橋)台湾は東アジアのなかで、数少ない民主主義国なのです。
新行)東アジアでの。
高橋)ロシアは違うでしょう。北朝鮮も違うし、中国も違う。そうすると、台湾とフィリピン、オーストラリアくらいしかないのです。民主主義国は同じ価値観があるので、手を携えた方がいいということを昔から思っています。
新行)同じ価値観を持つ国同士。
高橋)台湾は半導体をはじめ工業力も技術力もあるので、民主主義国陣営に組み込んだ方がいいですよ。韓国も民主主義国ですが、あの国は大変だから。
新行)そう考えると、日本はなかなか難儀なところにいるというか。
高橋)防衛費については、脅威のある国が周りに3つもあるのだから、いまの3倍でもいいくらいです。GDP比3%でも不思議ではないのだけれど、それを言うと、またいろいろなことを言う人がいるから。
新行)数字ありきの話はどうなのだという。
高橋)わけがわかりません。台湾は非常に重要な民主主義国の一環であるという認識で、日本もお付き合いした方がよろしいのではないでしょうか。
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