77回目の長崎「原爆の日」 被爆者の方の経験を記録して残すべき

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経済アナリストのジョセフ・クラフトが8月9日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。長崎に原爆が投下されてから77年目を迎える「原爆の日」について解説した。

被爆から77年の原爆の日を迎え、「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」で放たれたハト=2022年8月9日午前、長崎市の平和公園 写真提供:共同通信社

長崎「原爆の日」

長崎は8月9日、アメリカ軍による原爆投下から77年目を迎える。長崎市の平和公園では平和祈念式典が営まれる。長崎市の田上市長は平和宣言のなかで、ロシアのウクライナ侵略により核兵器が使われる危機が迫っていることが示されたとして強い懸念を示し、核廃絶を訴える。

飯田)過去最多の83ヵ国・地域の代表らが出席する見込みだということです。長崎が原爆の日を迎えます。ジョセフさんは日本でお育ちになり、アメリカと双方の価値観をご存知のなかで、どうご覧になりますか?

クラフト)人類の歴史上、悲惨な事件で、アメリカも日本も決して忘れてはいけないことです。ここへきて被爆者の方が高齢で亡くなられ、記憶が途絶えていく懸念があります。

被爆者の方の経験を記録して残すべき

クラフト)もう1つは、今後このような戦争をなくして、被爆者がいなくなる、もうつくらない。そういう世界で、「亡くなる」と「なくなる」、この2つは非常に重要だと思います。いまはまだ僅かに残っていらっしゃる被爆者の方々の思い、あるいは経験を記録して、絶対に忘れないようにすることが重要だと思います。

飯田)そうした活動は、若い人も含めて、広島でも長崎でもやっていく。記録を残しておくこと、そして記憶をつないでいくことが大事になりますか?

クラフト)残念ながら、ロシアによるウクライナ侵攻を含めて、近年は核、あるいは戦争へのリスクが高まっています。結局、被爆者の思いが「77年経っても世界に伝わっていない」ということは、極めて残念だと思います。

飯田)そうですね。

クラフト)今回、83ヵ国の方々が長崎に来られる。広島もそうだったのですが、平和への思いが強まっている一方、「戦争の危機が強いから出席されている」という一面もあり、残念な部分もあります。とにかく、核兵器を使う戦争、そして戦争自体があってはならないということを再確認する重要な1日なのではないでしょうか。

ウクライナのザポロジエ原発にロシア軍が砲撃か

飯田)ロシアなどは通常兵器の劣勢をカバーするために核兵器の使い方、特に限定的な使い方を具体的に行っていることもあります。この辺りをどう変えていくか。

クラフト)いかなる理由があっても、核兵器を使うことがあってはなりません。しかし、それに反してロシアは核兵器をちらつかせる威嚇行為をしている。また、国際原子力機関が警鐘を鳴らしていましたが、ウクライナのザポロジエ原発付近で交戦がありました。

飯田)砲撃されたという話があります。

クラフト)原発に当たって放射能漏れという最悪の事態になりかねません。ロシアとウクライナ双方で、危険を避けて停戦区域を設けるなりしないと、本当に危険だと思って危惧しています。

飯田)本来は国際法上でも禁止されている行為のはずです。

クラフト)けれども、まったく言うことを聞かないというのが残念でならないですね。

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