8月21日(日)、スポーツライター金子達仁がメインパーソナリティを務めるラジオ番組「The Deep」(ニッポン放送・毎週日曜20時~20時20分)が放送。男子バスケットボール・アルバルク東京・田中大貴選手が出演し、東京オリンピックにかけていた思いを語った。
一流アスリートたちをゲストに迎え、スポーツの面白さや、アスリートの心の奥底にある想いを届けていく番組、「The Deep」。田中は、アルバルク東京に所属し、2020年は、シーズンのMVPに選出。2021年の東京オリンピックでは、キャプテンを務めた。2022年10月からの新シーズンでチーム在籍10年目を迎える。番組で、日本代表に復帰する可能性を聞かれた田中は、「今のところはない」と言い、東京オリンピックが大きな目標だったと当時の心境を振り返った。
金子:元日本代表ということに。今はなっています。
田中:はい、元ですね。あっています。
金子:「元」が取れる可能性はないんですか?
田中:そうですね。今のところはないですね。
金子:まだ1年、オリンピックから経ったか経たないかぐらいですもんね。なぜ、「元」にしようと決断なさったんですか?
田中:東京オリンピックが開催されると決まってから、そこが1つ自分の中で、大きい目標としてあって、それに向かってやっていたので、「一区切りかな」と最初から決めていた部分もありました。
金子:結果に関係なく?
田中:そうですね。はい。
金子:どんな目標を立てていらっしゃいました?東京オリンピック。
田中:年齢的にもコロナの関係でちょっと延期になっちゃいましたけど、29歳、28歳で、1番いいピークを持っていけるんじゃないかなっていう。キャリアの中でもそのイメージがあったので、全てを出し切りたいなって。ある意味、自分の中で覚悟を決めてというか。そういう思いがあったので、その先のことは全然考えてなかったのが正直なところですかね。
金子:1年延期になったじゃないですか。アスリートによっては、あの1年がプラスだった、マイナスだった、変わらなかった……。いろんなタイプの方がいらっしゃると思うんですが、田中さんにとっていかがでしたか?
田中:どうなんですかね。
金子:まず延期が決まった時の気持ちは?
田中:自分の力でコントロールできるものではなかったので……。
金子:あっ、でもちょっとショック受けてますね。
田中:どうなんですかね(笑)モチベーションは別にそこまで変わらなかった。1年延期になりましたけど、1年間でまた成長して、大会に臨めるんじゃないかなって思っていましたし。ただ、延期にならずにそのまま行われてたら、そのシーズン、MVPを取ってそのままこういい感じで、入れたんじゃないかなっていう思いはありますね。
金子:まあでもそんなにマイナスでもなかったと。
45年ぶりにオリンピック出場を果たした男子バスケットボール。オリンピック出場に対しての不安の有無を聞かれた田中は、「何も知らないからこそ楽しみの方が大きかった。」と答えた。田中との対談を終えた金子は、「復活待望論が出てくるんじゃないかな……。」と思いを語っていた。
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番組情報
スポーツライターとして幅広く活躍する金子達仁が一流アスリートたちをゲストに迎え、“心の奥底にある想い”を聴くラジオ番組です。アスリートたちの対談を通し、ここでしか聴く事のできない“Deep”な想いと知られざるエピソードに迫っていきます。
また、オンエアでは聴く事ができなかった部分をディレクターズカット版としてPodcastコンテンツとして配信していきます。