冬季五輪「札幌招致」に大きく影響した「東京五輪汚職事件」
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ジャーナリストの須田慎一郎が9月5日、ニッポン放送「新行市佳のOK!Cozy up!」に出演。2030年の冬季オリンピックの招致を目指す札幌市について解説した。
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東京五輪・パラリンピック組織委の理事会に臨む高橋治之元理事(右)。左は森喜朗元会長=2017年2月、東京都港区 写真提供:共同通信社
新行)2030年の冬季オリンピック・パラリンピックの札幌市への招致ですが、東京五輪の汚職事件が招致活動に与える影響も大きいと考えられますか?
須田)とても大きいと思います。地元市民、札幌市民、そして日本国民が、このような環境のなかで熱心に招致しようという気持ちになるのかどうか、ということです。
新行)招致する上で、この事件についても情報公開していかなければならない、クリーンにしていかなければならないですよね。
須田)スポーツビジネスという名のもとに、オリンピックを私物化してお金に変えたわけですから、「再発防止策」と言ってみたところで、どうなのでしょうか。
新行)招致するために、さまざまな準備をされてきたことも考えると、この事件が及ぼす影響は、なかなか大変な部分がありますよね。
須田)そのような仕組み、そういう人たちを配置してきたというところに、いちばん大きな責任があるのではないかと思います。
新行)札幌もそうですが、今後のさまざまな大会の招致も考えると、しっかり精査していかなければなりませんね。