国葬に関する法律も基準もないことがおかしい日本 世界のスタンダードで考えれば今回の「国葬」も普通のこと

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外交評論家で内閣官房参与の宮家邦彦が9月9日、ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」に出演。安倍元総理の国葬について解説した。

政治 自民党本部に設置された安倍晋三元首相の献花台に手を合わせる人たち=2022年7月11日午後、東京・永田町の自民党本部 写真提供:産経新聞社

岸田総理が安倍元総理の国葬について説明

安倍元総理の国葬をめぐる閉会中審査が9月8日、衆参両院の議員運営委員会で行われた。岸田総理は諸外国でも弔意が表明されていることや、民主主義の根幹である選挙中の死亡であったことなどを実施理由に挙げ、「暴力に屈せず民主主義を断固として守り抜く決意を示す」と述べた。

新行)国葬に関して岸田総理が国会で説明したのは、今回が初めてということです。

世界のスタンダードで考えれば国葬は普通のこと ~国葬に関する法律も基準もないことがおかしい

宮家)どこで説明するにせよ、丁寧に説明することは大事だと思います。でも、世界のスタンダードで考えたとき、ある国が国葬を行うのは当たり前の話であって、政治的なリーダー以外でも立派な人の国葬をするのはむしろ普通のことです。

新行)立派な人の国葬をすることは。

宮家)日本も戦前は国葬令があったのですが、それはおかしいということで廃止したのかも知れません。しかし戦後77年が経ち、政治家の国葬は1回しかありません。しかもそれに関する法律も基準もないということが、むしろおかしいと思います。

新行)法律も基準もないということが。

宮家)70年以上の歴史があれば、何人もの国葬があって然るべきだと思います。法律がない方が異常であって、やること自体は問題ではないと思います。

判断のタイミングも決して間違ってはいなかった ~9月になってからでは物事は動かない

宮家)ただ、国葬問題以外にも、日本には弔問外交の問題、そして国内問題である旧統一教会のことも含めて、いろいろな問題があります。それがオーバーラップしていて、議論がある程度複雑になっている部分はあると思います。

新行)いろいろな問題が重なって。

宮家)国葬だけについて国際的に考えた場合には、違和感はありません。むしろこのくらいのことをするのは当然だと思いますし、費用も特別高いとは思いません。

新行)国際的に考えれば。

宮家)内閣法制局は、昔はいろいろな意見を言ったかも知れませんが、私に言わせれば「内閣法制局に何の権限があるのだ」と。法律的に問題があるのであれば、最終的に最高裁判所が決めるのです。行政府として判断した、その政治的な判断のタイミングがよかったのか悪かったのかという議論はあるかも知れませんが。

新行)判断のタイミングが。

宮家)しかし、9月になって「これから決めましょう」と言っていては、準備が間に合いません。やはりある程度、早い段階で決めなければ物事は動かないので、タイミング的にも決しておかしいとは思いません。

約260の国・地域と機関から1700件以上の弔意のメッセージが寄せられた

新行)岸田総理大臣は約260の国・地域と機関から、1700件以上の弔意メッセージが寄せられたと説明し、「日本国として礼節をもって応え、安倍氏が培った外交的な遺産を引き継ぐ」と強調しています。

宮家)それは間違いではないと思います。

新行)アメリカのハリス副大統領、インドのモディ首相、オーストラリアのアルバニージー首相、カナダのトルドー首相などが来日することも明かされました。

宮家)その人たちを見れば、いかに重要かということがわかると思います。

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