「岸田総理、やることなすこと全部失敗している」“一分刻みで変化”の永田町情勢を須田慎一郎が分析

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ジャーナリスト・須田慎一郎が9月19日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。岸田内閣の支持率下降に伴う永田町情勢について「一分刻みで変化している」と分析した。

台風第14号に関する関係閣僚会議で発言する岸田総理 2022年年9月18日 ~首相官邸HPより  https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202209/18kaigi.html

須田)岸田さんの今回のニューヨーク訪問というのは国連総会出席というだけではなくて、あわせてニューヨーク証券取引所での演説というか講演というのも予定していて前回のロンドンのシティーに続く目玉になっているわけです。また「インベスト・イン・キシダ」と言うのか注目が集まっていたのですが、もう国内はそれどころではないといういまの状況になりつつあるのかなと思います。おそらく岸田さんとしては国連総会、ニューヨーク証券取引所での演説を成功させて秋の臨時国会へと一気に流れ込んでいこうという思惑があったのだけれども、やはりそのくらいのことでは秋の臨時国会をとても乗り越えられないという。ここへきて内閣支持率が激減ですよね。場合によっては2桁を超えるマイナス幅という状況になっていますから。ここをなんとか食い止めなくてはなりません。というよりもこれ以上失態を重ねられないというところの方に頭がいっているのかなという。

飯田)守りということですか。

須田)はい。以前はやることなすことすべてうまくいって内閣支持率も高水準を維持できていたのだけれども、ここへきてやることなすこと全部失敗している。特に自分で判断したことについては裏目に出ていて、やはり先週末くらいからこんな噂が自民党のなかで出てきているのですよ。いま自民党のなかは旧統一教会をめぐる党内点検、調査と呼ばずに点検と呼んでいるのですが、これをめぐって疑心暗鬼になっているのです。若手の議員が正直に点検に応じている一方で、実をいうとこういった関連団体と関係があったのかどうなのかというリストが党の方から回ってきてそれを参照してやっているようです。ここもそうだったのかというところで、いま若手はびっくりしてしまっているという状況になっています。それでも正直に関係性を報告しているのですけれども、そうすると「この会合にはあの人も出ていた」「あの人は祝電を送っていた」という記憶があるではないですか。ところがふたを開けてみると出ていないという。

飯田)「あれ、あの先生の名前はないぞ」みたいなことが。

須田)「いったいどうなっているのか」というような。正直に発表すると非常に「悪いもの扱い」されて、「関係を断ち切らない議員は」という踏み絵発言も出てきました。

飯田)名前まで表に出されてしまってという。

須田)陣頭指揮をとっていた茂木幹事長に党内で批判がいま集中しているのです。私もまだ裏がとり切れていないので事実かどうかわかりませんが、茂木幹事長周辺が「あれは茂木さんがやったわけではなくて総理からそういう指示が来たのだ」という説明をしているのです。茂木さんの責任を回避しよう、火が飛んでくるのを避けようという。茂木さんが防御しているのかわからないのでまだ真相はわかりませんが。そうすると岸田さんがどうもその判断をした節がないわけではないのです。

飯田)党総裁でもあるわけですからね。

須田)本当にそうだとしたらやはり茂木さんに対して批判が来るのではないかなという。

飯田)旧統一教会問題をめぐっての対応というところです。茂木幹事長は党を預かる立場、一方で岸田さんは党総裁であります。指揮命令系統でいえば総裁から指示があるというのはわかるところでもあるのですが、一方で岸田さんは自分の派閥の岸田派、茂木さんは自分の派閥の茂木派という。ここと麻生派を含めて主流3派などという言い方をしてこの政権を支えているというように言われているのですが、ここが疑心暗鬼になってくるとこの先どうなってくるのかということになってきますね。

須田)ぎくしゃくしてきています。まさに党内政局になるのではないのかというリスクをいまはらんでいるのです。こういう局面になってきて、ある人物が「次は自分なのではないか」とその気になりつつある。誰かというとナンバー2の茂木幹事長なのです。あの人はそういう「勘違い」をよくする人なのです。

飯田)そうなのですね。

須田)そうなってくると先ほどの主流3派だってぎくしゃくするのではないかという。「黄金の3年間」と言われていますけれども、2023年の春には統一地方選挙を控えていますから。こういったところで自民党がぼろ負けするようだとやはりその辺りの党内政局が動き出すというかたちになってくるのではないかと私は思います。

飯田)そうなってくると岸田さんはそもそも自分の派閥の数としてはそれほど多くありません。ほかの派閥と折り合いをつけながらやっていくというスタイルでしたけれども、なかなかそれが機能しなくなってきますか。

須田)そうですね。くわえてナンバー2の茂木さんはというと、確かに旧竹下派の平成研の会長ではあるのです。ところが旧竹下派、平成研というとほかの派閥と少し色合いが違っていて、衆議院議員と参議院議員が呉越同舟というか大きく2つにわかれているのです。参議院議員の会は平仄が一致していて一致団結して動くのだけれども、そのバックにいるのは青木幹雄さんです。元参院の会長、参院のドンと言われた人です。

飯田)そうですね。小泉政権のときなどは。

須田)竹下登さんの秘書を務められた方なのだけれども、この人が大の茂木嫌いなのです。くわえて平成研はやはり大政奉還ではないけれどもその会長にはあるべき人がつくべきではないのかという。それが誰かというと小渕優子さん、小渕元総理の娘さんで長くその代替わりという意識を持たれている方です。そうなってくるとこの平成研そのものも、茂木派の足元もぐらぐらしてくるのではないのかという状況になりますよね。

飯田)もともとそこの本流に戻そうというようなものはそれこそ額賀さんが会長をやっていたときに、やはり竹下亘さんに戻さなくてはというベクトルがありました。あるいは総理経験者の関係に戻そうというのが結構強いのですかね。

須田)そういうメインストリームみたいなものがある派閥ですから。では一方で清和会はどうかというと、いまは共同指導体制みたいなかたちになっていますが旧安倍派ですよね。ここも後見役とされていた森元首相が例のオリパラの汚職疑惑で身動きがとれないという状況になっています。

飯田)そうですよね。

須田)そういう状況もあっていまは自民党のなかのパワーバランスがバラバラになっているのかなという感じがします。

飯田)次の総理候補としては清和会では萩生田さんであったりとか、あるいは西村経産大臣であったりとか、下村さんであったりとかいろいろと名前はあがるところですよね。あがるとことだけれども一致結束できるかどうか。

須田)はい。いま名前があがった方も旧統一教会関連で身動きがとれないという状況になっていますから。

飯田)しかし三連休が明けたら来週、再来週は一寸先はという話ですよね。

須田)そうなのですよ。政治あるいは永田町の風景はどうなってくるのか。それこそ三連休明けどころか刻一刻、一分刻みで変化しているというのが実態ですからね。

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