数量政策学者の高橋洋一が9月28日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。政府・日本銀行が9月22日に実施した外国為替市場での円買い・ドル売りの為替介入について解説した。
政府・日銀が円買い為替介入
飯田)9月22日に政府は円買いの為替介入を行いました。実は儲かったのではないか、というような話もありますが。
高橋)介入して儲かったのではなく、そもそも為替が円安になっていて、財務省がドル債を120兆円持っているのは間違いないのです。そのときの取得レートは100円ちょっとなので、普通に考えたら3割ほどの評価益が出ているはずです。
飯田)しかも今回、円に換えたことで、その利益が確定したということですよね。
かなりの評価益が出ている ~介入はせずに評価益を出すべき
高橋)3兆円は間違いなくそうです。3兆円だから、これだけで1兆円弱は評価益が実現損益になっているはずですけれども、まだ120兆円あるので、数十兆円はあるはずです。はやく評価益を出せと思います。介入しなくてもいいから評価益を出せよ、で終わるのです。
飯田)益が出た部分は、財源になるのですか?
高橋)税外収入です。実は外為特会は益がたくさん出ることを、私は以前から知っていたのです。だから前に埋蔵金男と言われていたとき、20兆円近く出した記憶があります。あまり為替が安くならなくても益は出るのです。
飯田)高橋さん以降で、埋蔵金から益を出した人はいるのですか?
高橋)いません。
飯田)では、あの当時からずっとたまっているということですか?
高橋)だから当時、法律をつくったのですが、その法律を辿っていくともう1回できるのです。これはチャンスで、今度の経済対策で財源がありますよといろいろな人に言って、みんなが「えー」と言っているのだけれど。国会で質問になると思います。
飯田)来週から、いよいよ臨時国会ですね。
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