旧統一教会問題 分けて議論すべき「2つの問題」
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ジャーナリストの鈴木哲夫が10月13日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。旧統一教会問題について解説した。
さまざまな問題を含む旧統一教会問題
飯田)燻り続ける旧統一教会問題ですが、解散命令請求が出てきました。それに対して、松野官房長官は「慎重に判断する必要がある」と発言しています。
鈴木)予想通りのコメントです。「慎重に判断しなければならない」というのは、その通りだと思います。「燻り続けている」と表現されましたが、まさにそうなのです。
飯田)燻り続けている。
鈴木)火がついているかというと、そうでもない。しかし消えているかというと、そうでもない。ずっと燻っている。旧統一教会の問題に関しては、いろいろなことが全部一緒くたになって見えにくくなっています。「どこから手をつければいいのか」という感じです。
臨時国会で議論すべき2つの問題 ~1つは旧統一教会への「宗教法人格を剥奪」する解散命令
鈴木)特にこれから臨時国会のなかで議論するべき問題は、2つあると思います。
飯田)2つある。
鈴木)1つは、旧統一教会という団体がやってきたことに関し、法的にどう対応するのか。解散命令というのは「宗教団体としてダメだ」ということではなく、宗教団体としてはそのまま残っていて……。
飯田)組織としては残ることができる。
鈴木)残るのだけれど、税制優遇などを止めるということです。この辺りの認識が一緒になってしまっている。「解散命令というのは(組織としての)旧統一教会の解散だ」と思ってしまっている人がたくさんいるのだけれど、実はそうではありません。
細田衆院議長や山際経済再生担当大臣の「政治家としてのモラル」の問題
鈴木)もう1つは、政治のモラルと言ってもいいかも知れません。細田衆院議長や山際経済再生担当大臣が、説明というよりは言い訳に近いのだけれど、(旧統一教会との関わりについて)何か答える。それに対して「まだ他にあるでしょう」と言われ、「ありました」という流れ。おそらく指摘されなかったら、そのまま黙っていたのでしょうね。
飯田)そうですね。
鈴木)政治家として信用できませんし、裏でもいろいろな関わりがあってドロドロではないのか、ということです。これは旧統一教会云々ではなく、政治のモラル、倫理の問題です。国会では、この2つをきっちり分けて議論すべきだと思います。
飯田)来週、ようやく予算委員会も始まります。
鈴木)やっとですよ。何をやっているのですかね。
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