元航空自衛官で評論家の潮匡人が10月10日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。8日に起きたウクライナ南部クリミアとロシアを結ぶ「クリミア大橋」の爆発を受けて、ロシアの窮地であると解説した。
飯田)この爆発、プーチン大統領はウクライナ側のテロだというように言っていますけれども、これはどういうことが起こったのですか。
潮)今回プーチンがウクライナ側のテロだと認めたことが非常に重要です。直前まではこれは単なる交通事故だったのだという趣旨の見方を示してきたわけですけれども、やはりそうではなく、ウクライナ側による軍事的な作戦が成功したということなのだということが改めて確認できたということなのだと思います。この橋がロシアとウクライナとつないでいて物理的にも戦略的にも非常に重要な橋だということになりますので、ここを通るさまざまな軍事的な物資などが今後激減するだろうということになります。ロシア側にとっては大きな痛手だと思います。
飯田)もともとは攻撃したといってもできっこないというようにロシアは言い続けていたわけですから、ある意味面子が丸つぶれなわけですよね。
潮)そのように思います。
飯田)これはこの先の影響としてやはり南部のヘルソンなどに対しての補給が相当絞られるということですか。
潮)もちろんそういうことにもなると思います。そして、最近南部などの軍事的な拠点に例えば駐機されている戦闘機、爆撃機などだけに対する正確な攻撃があったと思われるような証拠写真なども出ているわけです。私はおそらく携帯もできるスイッチブレードのような自爆型のドローンなどが今回も使用されたのかなというように考えています。いずれにせよロシア側としてはこうした攻撃が今後もありうるという前提でいろいろなことを考えなくてはいけないという意味でも窮地に立たされたと思います。
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